将棋の藤井聡太五冠(20)=棋聖・竜王・王位・叡王・王将=は3日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で指された第48期棋王戦挑戦者決定トーナメント準決勝で、先手の佐藤天彦九段(34)に121手で敗れ、決勝進出はならなかった。
棋王戦は準決勝から敗者復活戦を採用。1度敗れても挑戦の可能性があり、藤井五冠は敗者復活戦準決勝に回る。
勝った佐藤九段は決勝で、羽生善治九段(52)―伊藤匠五段(20)戦の勝者と対戦する。
終局後、佐藤九段は「お互いに攻め合いの展開で、最後まで分からない将棋だった。(決勝は)自分の力を出し切りたい」、藤井五冠は「玉が中央にいて、常に難しい展開だった。(敗者復活戦は)目の前の一局に集中して頑張りたい」と、それぞれ話した。