テーブルに所狭しと並んだ、ケーキなどのスイーツや、アジの開きやおでんといった料理の数々。そのほとんどが手付かずの状態です。これらはすべて、客が食べ残したものだといいます。
■“グッズ目当て”大量食べ残し
撮影されたのは、飲食チェーン「スイーツパラダイス」。現在、一部の店舗では、人気ゲームとのコラボ企画を展開しています。
作品に出てくる料理を再現したメニューを注文すると、コースターなどの限定キャラクターグッズがもらえるとあって、連日、行列ができています。
そんななか、グッズ目当ての客による大量の食べ残しが起きました。
目撃者によりますと、このテーブル席には、20代から30代の女性が1人でいたといいます。
目撃者:「いっぱい食べる人なのかなと思って、見ていたんですけど。気付いたら、ふっといなくなってて、結構いっぱい残っているなと思った。いなくなってからも3つ、4つくらいは運ばれてきていました。『あれ?いないね』みたいなことは、店員さん同士で言い合っていました」
■“店側に工夫”求める声も…
都内の系列店を訪れていた人に話を聞きました。
10代:「(食べ残しは)良くないし、同じファンとして許せないです」「食べ物を食べることが前提だと思うので」
一方で、店側に工夫を求める声も聞かれました。
20代:「今回、ランダムでもらうグッズが、17種類から1つだったりとか。(グッズの)ランダム性が結構問題かなと、個人的には思う」
■スイパラ「特典を返却頂く場合も」
今回の食べ残しの問題、解決策はあるのでしょうか?専門家は、次のように述べました。
グルメジャーナリスト・東龍さん:「仕組み的に食べ残しができない、少なくする方法を取るべき。例えば、特別メニューは(一度に)1品しか注文できず、食べ終えてからおかわりが、別のものがオーダーできる。景品みたいなものがランダムというのも、注文数が多くなることに拍車を掛けている。これを召し上がったら、こういった景品がもらえるとひも付いていれば、余計に食べ残すようなオーダーをしなくても済むかなと考える」
今回の事態を受けて、スイーツパラダイス側は、「食べきれない量でのご注文は、ご遠慮下さい。万が一、多くの食べ残しがあった場合、特典をご返却頂く場合がございます」とコメントしています。