将棋の第81期名人戦A級順位戦で、佐藤天彦九段(34)が対局中、マスクを一定時間着用せず、日本将棋連盟が規定に基づいて反則負けとした一件。ツイッター上では連盟の判断をめぐり、将棋ファンや現役棋士らの賛否の声が渦巻いた。
【マスク着用について書かれている「臨時対局規定」を見る】 批判が集まったのは、事前に佐藤九段に「警告」などがなかったことだ。将棋ファンからは、 <これは禍根も遺恨も残る。盤上に没我して無意識という場合もあるし、一回の警告という段階は必要だったのでは>

<マスク外して喋(しゃべ)ったり咳(せき)したりしてたら別だけど、黙って考えることに感染の危険性はないでしょ。こんなん注意で終わらせればなんの問題もなかったのに> <佐藤九段だって注意すればマスク着けたはず> と、将棋連盟の対応に疑問の声や意見が上がった。 また、現役棋士の発言も相次いだ。 佐々木大地七段は<これはおかしい>と一言。三枚堂達也七段が<あまりのことにショックを受けています。本当に残念でなりません>と吐露すれば、山本博志四段は<残念でショックでこれはおかしいと思うという事だけ呟(つぶや)きます>と投稿した。 脳科学者の茂木健一郎さんはツイッターで、「そういう規定があるから、という考え方もわからないわけじゃないけど、それやるとみんなが不幸になるし、そもそも、もうマスクの着用についての杓子(しゃくし)定規なやり方、やめた方がいいと思うよ。悪法も法とか言うけど、それで日本が不自由になって悪くなったら意味ないから」とつぶやいた。 これに対し、<健康上の理由でつけられないわけでもなく、ルールはルール。判定に不服の場合は1週間以内に常務会に提訴することができるという救済措置もある> <盤を挟んだ近距離でのノーマスクは嫌な人がいても仕方ない。おまけにルールもある中で30分のマスク外しは「一時的」には当たらない>などと、将棋連盟の対応に理解を示す意見も見られた。 一方、規定の見直しを求める意見も出た。須藤元気参院議員は<勝負事をする人にとって、「本来の戦うところ」でない負けは悔しいはず。ぜひレギュレーションを見直してほしい>と求め、中倉宏美女流二段も<規定を改善するとすれば、盤上以外でのルール違反は、違うペナルティ(例えば、対局料の返納など)を設定するのはあるのかと。勝敗はあくまで盤上の結果であるべき>などと提案した。
批判が集まったのは、事前に佐藤九段に「警告」などがなかったことだ。将棋ファンからは、
<これは禍根も遺恨も残る。盤上に没我して無意識という場合もあるし、一回の警告という段階は必要だったのでは>
<マスク外して喋(しゃべ)ったり咳(せき)したりしてたら別だけど、黙って考えることに感染の危険性はないでしょ。こんなん注意で終わらせればなんの問題もなかったのに>
<佐藤九段だって注意すればマスク着けたはず>
と、将棋連盟の対応に疑問の声や意見が上がった。
また、現役棋士の発言も相次いだ。
佐々木大地七段は<これはおかしい>と一言。三枚堂達也七段が<あまりのことにショックを受けています。本当に残念でなりません>と吐露すれば、山本博志四段は<残念でショックでこれはおかしいと思うという事だけ呟(つぶや)きます>と投稿した。
脳科学者の茂木健一郎さんはツイッターで、「そういう規定があるから、という考え方もわからないわけじゃないけど、それやるとみんなが不幸になるし、そもそも、もうマスクの着用についての杓子(しゃくし)定規なやり方、やめた方がいいと思うよ。悪法も法とか言うけど、それで日本が不自由になって悪くなったら意味ないから」とつぶやいた。
これに対し、<健康上の理由でつけられないわけでもなく、ルールはルール。判定に不服の場合は1週間以内に常務会に提訴することができるという救済措置もある>
<盤を挟んだ近距離でのノーマスクは嫌な人がいても仕方ない。おまけにルールもある中で30分のマスク外しは「一時的」には当たらない>などと、将棋連盟の対応に理解を示す意見も見られた。
一方、規定の見直しを求める意見も出た。須藤元気参院議員は<勝負事をする人にとって、「本来の戦うところ」でない負けは悔しいはず。ぜひレギュレーションを見直してほしい>と求め、中倉宏美女流二段も<規定を改善するとすれば、盤上以外でのルール違反は、違うペナルティ(例えば、対局料の返納など)を設定するのはあるのかと。勝敗はあくまで盤上の結果であるべき>などと提案した。