イラクとスーダンの紙幣を販売し現金をだまし取ったとして、千葉、佐賀両県警は17日までに、詐欺の疑いで東京都港区芝浦4、自称派遣社員、白熊真幸容疑者(24)ら4人を逮捕した。

関係先の押収資料から、青森、兵庫など27都道府県の47人が総額約1億3800万円をだまし取られたとみられ、両県警が裏付けを進めている。

逮捕容疑は、昨年7月から今年1月にかけ、外貨販売会社「スリートライ」を名乗って愛知県豊橋市の会社役員、男性(75)に電話し「イラクやスーダンの紙幣は価値が上がるので、別の会社が高値で買い取る」などと勧誘。11回にわたり、計1080万円を銀行口座に振り込ませた疑い。

千葉県警によると男性は、2万5千イラクディナール紙幣130枚を585万円、50スーダンポンド紙幣41枚を495万円で購入。実勢価格はそれぞれ約21万円と約6万円だった。

白熊容疑者ら3人は容疑を認め、1人は否認している。