売春クラブを営んだとして、警視庁保安課などは、売春防止法違反(周旋)の疑いで、同クラブの経営者、松下道則容疑者(31)=東京都目黒区大橋=と、共同経営者の南徹容疑者(32)=川崎市高津区二子=ら13人を逮捕した。
同課によると、同クラブは会員数約2万7千人、女性従業員数約200人と都内最大級の売春クラブで、営業開始の平成20年6月から約10億4千万円を売り上げていたとみられる。
逮捕容疑は、3月18日から5月23日までの間、埼玉県新座市の男性公務員(35)ら4人に元キャンペーンガールの女性(27)ら4人を紹介し、それぞれ渋谷区内のホテルで3万5千〜5万円で売春させたとしている。
同課によると、同クラブは「芸能プロダクション直営店」などとうたい客を募集。クレジットカードによる支払いを認めたり、客の要望に応じて飲食店の領収書を渡すなどして人気を集めていた。
また女性を容姿でランク分けしたり、時間によってさまざまなコースを設定。中には2時間で55万円を支払っていた客もいたという。
同課によると、南容疑者は元音楽プロデューサーで、合成麻薬MDMAを服用して容体が急変した女性を放置、死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた元俳優の押尾学容疑者(32)と音楽活動をしたことがあると供述しているという。