帰宅途中の女性を襲い、現金などを奪っていたとして、県警少年捜査課と越谷署は二十三日までに、強盗致傷と強盗の疑いで、越谷市赤山町二丁目、無職疋野勇士容疑者(22)ら七人を逮捕した。

逮捕されたのは疋野容疑者のほかに越谷市花田六丁目、とび職加藤健太郎(21)、同市北越谷一丁目、無職鈴木直樹(21)、同市、とび職男(20)=犯行当時(19)、同市宮本町三丁目、無職梶原忍(21)の四容疑者と、越谷市などの無職少年二人(いずれも十八歳)。

調べによると、疋野、加藤、鈴木の三容疑者ととび職男は昨年七月二十二日午後十時三十分ごろ、三郷市早稲田四丁目の駐車場で、歩いて帰宅途中の同市の会社員女性(31)を後ろから押し倒し、足などに二週間のけがを負わせ金品を奪おうとした疑い。

七人は昨年六月十一日から九月六日にかけて、久喜市や鳩ケ谷市、川口市などで強盗致傷計五件、強盗一件を重ねており、被害総額は現金約五万六千円を含む約二十三万円に上る。

七人は暴走族仲間やOBで、疋野、梶原の両容疑者を中心に犯行仲間を代えて、路上強盗を繰り返していた。県警は、越谷市などでの強盗や窃盗事件で逮捕された少年二人の供述から疋野容疑者ら五人を割り出した。

女性を狙った理由について疋野容疑者は「おやじ狩りは抵抗が強くて逆襲される。
女性は金を持っている」と供述しているという。県警はさらに少年一人が関与しているとみて行方を追っている。