夏休みで、多くの日本人観光客が訪れているハワイ。4人家族を取材すると、2週間の旅行でかかった費用は、なんと250万円。コーヒー1杯1400円、ラーメン店で1万円以上かかるなど、“衝撃の物価高騰”が起きていました。
■4人家族で250万円…一日の費用22.6万円
3年ぶりとなる行動制限のない夏休みシーズン。日本航空では、お盆休みの国際線の予約者数が、前の年のおよそ4.5倍、13万人以上となりました。
そのなかでも人気なのが、ハワイ線です。予約者数は去年のなんと10倍以上。しかし…。
家族4人でハワイ旅行・岡村聡さん:「驚きですね。本当高いですよ」
この夏、子ども2人と妻の家族4人で、ハワイ旅行を楽しんだ岡村さん。ところが、久しぶりに訪れた現地の物価に、衝撃を受けたといいます。
岡村さん:「家族4人で子どもがそれなりに大きいと2ベッドで泊まりたいが、それだと1泊10万円くらい全然する」
岡村さん家族がハワイで過ごした一日のスケジュールです。この日は、まずホテル代だけで1泊8万円以上。さらに、移動に利用したタクシー代で1万7000円以上。ランチは、ワイキキのラーメン屋に行ったそうですが…。
岡村さん:「(家族で)超ベーシックなラーメン4つと餃子6ピースが2つで、1万円を超えましたね。(日本は)これの3分の1から4分の1ですよね」
さらに、休憩がてらに立ち寄ったカフェでも…。
岡村さん:「結構驚いたのが、街の普通にカフェラテを妻と飲んで1杯10ドルしちゃうので。そうなると、今の為替レートだと1300円、1400円になるので。お酒が高かったです、全般的に。ロイヤルハワイアンで(カクテルを)2杯頼んで5000円。チップとサービス料全部入れて」
夕食もレストランで、ハンバーガーやビールを注文しただけで、気付けば2万円以上になったといいます。
飲食代だけではありません。
レジャーを楽しむため、カヤックをレンタルしたら3万円。他にも、帰国の際に必要な「陰性証明書」を発行してもらうため、クリニックを訪れると…。
岡村さん:「PCRだけでも、(家族4人で)5万円くらいする…。それも一番安い所を探したが、日本人医者の日本人向けの所はもっとする。一人2万円から3万円はする」
結局、この日、一日にかかった費用は22万6000円でした。
最終的に今回の2週間のハワイ旅行で、往復のフライト代などを含めた総費用は、なんと250万円に上りました。
岡村さん:「ハワイは、日本人が一番行くリゾートから、本当に50年前の新婚旅行の時だけ行くみたいな、(ぜいたくな)世界に戻ってきているなと思った」
■円安&インフレ加速で…トイレ紙3300円
さらに驚きなのが“物価高のペース”です。6月にも、取材に応じてくれたハワイ在住のDJ Beeさんに、現地のスーパーに行ってもらいました。
ハワイ在住のユーチューバー・DJ Beeさん:「こちらが牛乳セクションですが、8ドル29セント(約1130円)します。結構高いですね。ティッシュペーパーも2ドル79セント(約380円)。この小ささで。結構高いですね」
6月に撮影してもらった時と比較すると、18個入りの卵は、およそ1160円から1360円に200円値上げ。トイレットペーパーもおよそ3000円から3300円と、わずか2カ月で、さらなる物価高騰が進んでいるのです。
こうした現状に、現地でレンタル自転車店を営む男性は、次のように話します。
レンタル自転車店・店主:「今まで、もっと身軽に手軽に行けたハワイが円安相まって、物価高が相まって、ハワイで何を第一優先にして遊ぶかとか、今までとは何か違う感じの(旅行)になるのではないかと感じています」