人生100年時代の今、50歳は折り返し地点と言われます。やり残したことに挑戦するには遅くありません。実際、50代以上の女性をターゲットにしたアンケートでも、多くの人が実現に向けて動いているようです。年齢や経験を重ねた今だからできることもたくさんあるはず。そんな夢をかなえた人たちを紹介していきます。
50~70代の女性348人に、「やり残したこと」についてアンケートを取ってみました。
1位:旅行(海外・国内問わず)129人2位:語学の勉強をする 25人2位:ボランティア活動 25人4位:海外留学・長期滞在 14人5位:資格を取って働く 12人
1位の旅行は海外がメインで、語学の勉強や海外留学を含め国外へ意識を向ける人が多数。また、「社会貢献がしたい」とボランティア活動を挙げる人も目立ちました。

・やっている 109人・準備をしている 95人・これからやりたいと思っている 102人
多くの人が「やっている」と回答。また、準備をしている人は、「情報収集をしている」「貯金をしている」など、実現に向けて備えているようです。

・毎日の暮らしが楽しくなった 58人・自分に自信がもてるようになった 44人・新たな知り合いや友人ができた 39人・生活にメリハリがついた 28人・体調がよくなった 16人
やりたいことができるようになり、前向きに人生が変わったという人がほとんど。「毎日ワクワクしている」「周囲からも性格が明るくなったと言われる」という声も。
「いろいろな人生を歩んできたけれど、やっぱりやりたかったことをやらずに後悔したくない」
そんな想いから実際に行動に移している2人にお話を伺いました。

フリーランスの広報。夫の転勤に伴い、大阪へ。3人の子ども、孫に恵まれる。単身上京してからは、月に1回、大阪へ戻って家族と過ごす。

「キャリアアップのため、56歳でひとり東京にやってきました」。そう出会った方々に自己紹介すると、皆さん、たいてい驚かれます。私は5年前、フリーランスの広報の仕事を極めるべく、大阪に夫を残して東京暮らしをスタートさせました。3人の子育てをやりきり、孫にも恵まれた今こそが、“私の働き盛り”の始まりだと思えたんです。家族はみんな応援してくれて、夫も「自分のことは自分でできるから、行っておいで」と快く送り出してくれました。不安もありましたが、私のモットーは「やりたいことは自分でつかみ取る」こと。年齢的なことはあれど、全力で仕事に取り組めば、道は開けると信じていました。数年前は更年期にも悩まされ、大変なことも重なりました。でも、がむしゃらに向き合ってきたら、仕事も徐々に認めてもらい、大学の授業に広報に関する講師として教壇に立つご縁にも恵まれるようになったんです。大阪と東京に拠点をもつことで、メリハリもつきました。東京で仕事に打ち込むぶん、大阪では家族との時間を大切にして、妻、母、そしておばあちゃんとして目いっぱい楽しんでいます。夫は自分のペースでのびのび暮らせているようで、夫婦仲も以前よりよくなっているように思います。あと5年、いや10年はこんなふうに過ごしていけたら。「やりきった」と思えるまで、自分の可能性を試してみるつもりです。

夫と長男の3人暮らし。同窓会で会った高校の友人の誘いで登山を開始。登山後、飲みに行くのも楽しみのひとつ。
登山を始める前は、「なぜあんな危険なところに挑むんだろう」と興味もなかったのに、人生ってわからないものですね。今は、月に一度は山に行き、頭の中は次の登山プランでいっぱい。すっかり山の魅力に取りつかれています。家族からは「夢中になれるものと出合えてよかったね」と言ってもらえます(笑)。今までに登ったのは40座くらい。どの山も思い出深いけれど、とくに忘れられないのは北アルプスで初めて縦走をし、振り返ったら自分の歩いてきた道を全部見渡せた瞬間です。普段の仕事はルーティンワークばかりで、年齢的にも達成感を得る機会が減っていたんです。でも、山は自分の体を丸ごと使って挑戦しているという自信を与えてくれるきっかけに。苦しいけれど、味わい深い時間がそこにはあります。自然にあらがわずにありのままで生きる、本当に必要なものはそう多くはない…これらも私が山から学んだことです。将来挑戦したいのが、北アルプスの最奥にあり、日本最後の秘境の地と呼ばれる「雲ノ平」に行くこと。子育て中はわんぱくに走り回っていた私ですが、まだまだ体力面での訓練は必要。その日のために、筋トレや、駅では階段を使うなどして体力づくりにも励んでいます。でも、焦らずゆっくり、無理はせず、が鉄則。私にとって「やり残したくない、やり続けたい」ことが登山ですから。

登頂時は達成感でいっぱい。苦労して登らないと見られない景色に出合えることが、なによりの醍醐味です。