3歳の園児が送迎バス内に取り残され熱中症で死亡した事件で、静岡県・牧之原市の「川崎幼稚園」の理事長、副園長らが7日、記者会見を行った。
この模様を生中継したのが日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」。会見で増田理事長は「亡くなった園児、ご遺族に心よりおわび申し上げる。安全管理がきちんとできていなかった。原因の究明に努める」と謝罪したものの、死亡した園児の河本千奈ちゃん(3)の名前を「ちなつちゃん」と何度も言い間違えた。正しくは「ちなちゃん」だ。
これに「子ども安全計画研究所」猪熊弘子代表理事は「ちょっとひどいな、っていうのが偽らざる感情ですね。子どもの顔と名前が一致するっていうのは、保育の安全の中で最も大切な基本中の基本なんです。ですから、顔と名前が一致しない理事長先生はバスに乗るべきではない」と断罪した。
ネット上でも「ありえない」「事故は完全に人災」など厳しい声が飛んでいる。
会見では増田理事長がアプリやホワイトボードなどを使った確認システムなどの説明を延々と続けた。MCの宮根誠司は「アプリの話をずっとされていたが、何を言っているのか分からない」と首をヒネった。
野球解説者でタレントの赤星憲広氏も「自分たちのミスを認めていないようにも思える」とした上で、会見の全体の印象について「保護者の責任にしているようにも思える」と怒りの声を上げた。