東京オリンピックを巡る汚職事件で、出版大手「KADOKAWA」側の資料に、資金提供が、逮捕された組織委員会元理事の意向という認識を示すような記載があったことが分かりました。
組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)とコンサルタント会社の代表・深見和政容疑者(73)は、「KADOKAWA」の元専務ら2人からおよそ7600万円を受け取った受託収賄の疑いが持たれています。
関係者によりますと、深見容疑者は2016年、KADOKAWA側に組織委員会に2億8000万円、自身の会社に7000万円を支払うよう提案しました。
当時作られたKADOKAWA側の資料には、高橋容疑者を指すとみられる「T理事から」との記載があり、提案を高橋容疑者の意向と受け取ったとみられます。