禁煙の甲子園のアルプス席で喫煙していたことが発覚した熊本県議。否定していた飲酒も、一転して認めました。
■“喫煙”県議 カメラ前で謝罪
熊本県・井手順雄県議:「大変ご迷惑をお掛けしました。誠に、申し訳ございませんでした」
こう謝罪するのは、熊本県議会の井手議員です。
井手議員を巡っては、先月、甲子園の応援席が禁煙であるにもかかわらず、加熱式のたばこを吸っていたとして、問題となっていました。
ほぼ毎日、たばこを吸っているという井手県議。取材に対して、このように話していました。
井手県議:「ついうっかり、うっかりといいますか。試合に集中して、ついつい火をつけたという状況」
そして12日、議長室を訪れた井手県議は、今回の騒動について、カメラの前で謝罪しました。
井手県議:「学校関係者の人が気分が悪くなったと、私の吸ったたばこによって、気分が悪くなったという話をうかがいました。あす、学校に行って、十分に謝罪しようと思っておりますし。気分が悪くなった方がお会いできるならばお会いして、ちゃんと謝罪を申し上げたいと思っています」
■“飲酒”2度否定も…一転認める
井手県議の疑惑は、これだけではありません。
喫煙している映像では、井手県議のすぐ横に缶チューハイが確認できます。甲子園の応援席に、酒を持ち込むことは禁止されています。
このことについて12日午前中、記者の直撃を受けた井出県議は、次のように説明しました。
井手県議:「(Q.お酒なども飲まれて…)飲んでいません。あそこはアルプスで、ビール販売とかありませんので」
さらに、その後のぶら下がり取材でも…。
井手県議:「(Q.酒は飲んでいた?)飲んでません。アルプスは、酒の販売は一切禁止ですから。そういった購入方法もございませんし、あの場から試合が終わるまで、一歩も動いておりません」
2度にわたって、応援席での飲酒を完全否定した井手県議。しかし、数時間後に開かれた会見では、一転して酒の持ち込みを認めました。
井手県議:「喫煙と飲酒、これは行いました」「表のコンビニで買ったものですから。場内に持ち込むのは、違反というのも気が付きませんで、私の間違いでございました。1缶、缶チューハイというんですかね、350ミリリットルのやつですね」「(Q.全部飲んだ?)いや、まあそこらへんは、定かではありません。ちゃんと缶は持って帰りました」
今回の騒動を受け、井手県議は、所属する議会運営委員会へは辞職を申し入れましたが、現状、議員を辞職するつもりはないということです。