岸田文雄首相が選挙の応援演説で訪れた和歌山市・雑賀崎(さいかざき)漁港の会場。4月15日、その会場で爆発物を投げ込んだとして、威力業務妨害容疑で無職・木村隆二容疑者(24)が現行犯逮捕された。和歌山県警は、兵庫県川西市にある木村容疑者の自宅などを中心に捜査を慎重に進めている。
【写真】小学生の頃に木村容疑者が書いた卒業文集の全文 ケガ人も出た事件から3日が経った4月18日夜──本誌・週刊ポストは、和歌山県内にある木村容疑者の祖父宅を訪れた。薄暗がりのなか、周囲を警戒しつつ玄関から出てきた祖父に話しかけると、しばらく沈黙した末に、投げかけた質問にひとつずつ答えた。

──岸田総理は幸い、無事でした。「応援していますよ。地元の代議士もずっと以前からです。そりゃ誰とか言えませんけど……、初めから、その人の(支援を)やらせてもらっています。だれも恨みつらみありません」──お孫さんが逮捕されたのはニュースを見て知ったのですか?「そうですよ」──警察からの連絡でも、娘さんからの連絡でもないわけですよね。「今までまるっきりそんなことなかったから……」──隆二さんのお母さんが娘さんですよね?「そうそう」──娘さんとは今回の件について、電話などで話されましたか?「いや何にも、連絡はない」──いまの心境、いかがでしょうか?「家内も困惑してるよ。もう衰弱して、いつ死ぬか分からん……。言葉とか文章とかで、(メディアなどを通して)いろいろあるさかいね。神経強くないんで……これ以上、我々も(マスコミに)協力したいけど、する力がないんです」 事件後、祖父宅やその周辺には多くの報道陣が訪れている。こうした事態に祖父も困惑を隠せない様子だ。──お孫さんと一緒に遊んだり、思い出に残っていることはありますか?「思い出とか、それはないですね。だけど、かわいいことはかわいい」 このように孫のことを振り返った祖父。最後に彼が木村容疑者に会ったのは「ずっと前のこと」だという。現在、和歌山西署に勾留されている容疑者に何を思うのか。「本人ね、ずっと(服役)せなあかん。あれはもう、一生反省せなあかんと思います。皆さんにご迷惑をかけてよ、大変申し訳ないです」 かわいかったという孫が起こしてしまった事件。犯行の動機はいったい何だったのか。一部では政治への強い関心をうかがわせる言動をしていたことが報じられているが、果たして──。
ケガ人も出た事件から3日が経った4月18日夜──本誌・週刊ポストは、和歌山県内にある木村容疑者の祖父宅を訪れた。薄暗がりのなか、周囲を警戒しつつ玄関から出てきた祖父に話しかけると、しばらく沈黙した末に、投げかけた質問にひとつずつ答えた。
──岸田総理は幸い、無事でした。「応援していますよ。地元の代議士もずっと以前からです。そりゃ誰とか言えませんけど……、初めから、その人の(支援を)やらせてもらっています。だれも恨みつらみありません」
──お孫さんが逮捕されたのはニュースを見て知ったのですか?「そうですよ」
──警察からの連絡でも、娘さんからの連絡でもないわけですよね。「今までまるっきりそんなことなかったから……」
──隆二さんのお母さんが娘さんですよね?「そうそう」
──娘さんとは今回の件について、電話などで話されましたか?「いや何にも、連絡はない」
──いまの心境、いかがでしょうか?「家内も困惑してるよ。もう衰弱して、いつ死ぬか分からん……。言葉とか文章とかで、(メディアなどを通して)いろいろあるさかいね。神経強くないんで……これ以上、我々も(マスコミに)協力したいけど、する力がないんです」
事件後、祖父宅やその周辺には多くの報道陣が訪れている。こうした事態に祖父も困惑を隠せない様子だ。
──お孫さんと一緒に遊んだり、思い出に残っていることはありますか?「思い出とか、それはないですね。だけど、かわいいことはかわいい」
このように孫のことを振り返った祖父。最後に彼が木村容疑者に会ったのは「ずっと前のこと」だという。現在、和歌山西署に勾留されている容疑者に何を思うのか。
「本人ね、ずっと(服役)せなあかん。あれはもう、一生反省せなあかんと思います。皆さんにご迷惑をかけてよ、大変申し訳ないです」
かわいかったという孫が起こしてしまった事件。犯行の動機はいったい何だったのか。一部では政治への強い関心をうかがわせる言動をしていたことが報じられているが、果たして──。