台風14号(ナンマドル)発生三連休に西日本など接近のおそれ 警戒を2022/09/14 04:45 ウェザーニュース9月14日(水)3時、小笠原近海で発達中の熱帯低気圧が台風14号(ナンマドル)になりました。9月に入って3つめの台風発生です。今週末の三連休に暴風域を伴って奄美・沖縄・九州などに接近するおそれがあり、その後の進路は不確実性が高くなっています。今後の情報に注意してください。

▼台風14号 9月14日(水)3時 中心位置 小笠原近海 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 東北東 ゆっくり 中心気圧 996 hPa 最大風速 18 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 25 m/s北西に進んだ後、転向して北東進の可能性も気象庁の進路予報をみると、台風14号は週末にかけて北西に進んで、沖縄県の大東島地方や鹿児島県の奄美地方付近を通って九州の西に向かう見解となっています。16日(金)頃から沖縄や奄美、九州などに接近する可能性があるため、警戒が必要です。その後の進路はまだ不確実で、九州の周辺で転向し北東に進む可能性や、転向せず西寄りに進む可能性が考えられます。現時点ではどちらの可能性が高いとは言えない状況です。この誤差は、上空のジェット気流が南下してくる気圧の谷の接近のタイミングや、その南下の程度によると考えられ、今後も予報が大きく変わることも想定されます。この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、状況次第で進路にかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。これらのメンバーを比較すると、南西諸島方面に進む傾向は揃っているものの、その後は九州付近の東シナ海から日本海方面に転向しているメンバーと、転向せず西寄りに進むメンバーの2通りに大まかな傾向が分かれていることがわかります。いずれの場合も、先の期間ほどばらつきはかなり大きいこともわかります。進路次第で各地への影響が大きく変わるため、今後の台風情報等を随時確認するようにしてください。※気象庁の進路図において破線で示された「予報円」は、その時刻に台風の中心が到達する確率の高い範囲を示しています。予報円が大きいことは進路の誤差が大きいことを示していて、台風の勢力や大きさの変化を表すものではありません。今後の台風情報等を随時確認するようにしてください。台風の暴風域に入る確率5日先までに台風の暴風域に入る確率が10%以上の地域は以下の通りです。(気象庁) 福岡県 14 % 佐賀県 13 % 長崎県 北部・南部 17 % 壱岐・対馬 10 % 五島 18 % 熊本県 18 % 大分県 13 % 宮崎県 18 % 鹿児島県 薩摩・大隅地方 25 % 甑島 21 % 種子島・屋久島地方 31 % 奄美地方 46 % 沖縄本島地方 本島北部・中南部 22 % 慶良間・粟国諸島 14 % 久米島 10 % 大東島地方 40 %三連休は荒れた天気になるおそれも台風が予報円の中心を進んだ場合、南西諸島では16日(金)頃~三連休中日の18日(日)頃に風雨が強まるおそれがあります。その後、進路次第では西日本や東日本、北日本などで三連休~連休明けに各地で雨を降らせる可能性があります。進路だけでなく速度の誤差も大きいため、影響を受けるタイミングは変わる可能性があります。勢力の予報にもまだ誤差がありますが、台風の進路に近い場所では暴風が吹いて荒れた天気となるおそれがあります。早めに台風対策を進めるようにしてください。なお、宮崎県など西日本の太平洋側では台風が接近する前から湿った空気の影響で雨が降りやすく、総雨量がかさみ大雨となるおそれもあるため注意が必要です。9月は本州方面に影響する台風の多い時期台風14号は今年9月の3番目に発生した台風です。台風12号、13号と同時に存在することになります。9月の台風発生数の平年値は5.0個で、8月に次いで台風発生の多い月です。そして秋はジェット気流の位置の変化などにより、本州方面に影響を及ぼす台風が多い時期になります。台風への備えをしっかりとしておいてください。台風の名前台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風14号の名前「ナンマドル(Nanmadol)」はミクロネシアが提案した名称で、有名な遺跡の名前がからとられています。
2022/09/14 04:45 ウェザーニュース
9月14日(水)3時、小笠原近海で発達中の熱帯低気圧が台風14号(ナンマドル)になりました。9月に入って3つめの台風発生です。
今週末の三連休に暴風域を伴って奄美・沖縄・九州などに接近するおそれがあり、その後の進路は不確実性が高くなっています。今後の情報に注意してください。
▼台風14号 9月14日(水)3時 中心位置 小笠原近海 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 東北東 ゆっくり 中心気圧 996 hPa 最大風速 18 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 25 m/s
北西に進んだ後、転向して北東進の可能性も気象庁の進路予報をみると、台風14号は週末にかけて北西に進んで、沖縄県の大東島地方や鹿児島県の奄美地方付近を通って九州の西に向かう見解となっています。16日(金)頃から沖縄や奄美、九州などに接近する可能性があるため、警戒が必要です。その後の進路はまだ不確実で、九州の周辺で転向し北東に進む可能性や、転向せず西寄りに進む可能性が考えられます。現時点ではどちらの可能性が高いとは言えない状況です。この誤差は、上空のジェット気流が南下してくる気圧の谷の接近のタイミングや、その南下の程度によると考えられ、今後も予報が大きく変わることも想定されます。この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、状況次第で進路にかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。これらのメンバーを比較すると、南西諸島方面に進む傾向は揃っているものの、その後は九州付近の東シナ海から日本海方面に転向しているメンバーと、転向せず西寄りに進むメンバーの2通りに大まかな傾向が分かれていることがわかります。いずれの場合も、先の期間ほどばらつきはかなり大きいこともわかります。進路次第で各地への影響が大きく変わるため、今後の台風情報等を随時確認するようにしてください。※気象庁の進路図において破線で示された「予報円」は、その時刻に台風の中心が到達する確率の高い範囲を示しています。予報円が大きいことは進路の誤差が大きいことを示していて、台風の勢力や大きさの変化を表すものではありません。今後の台風情報等を随時確認するようにしてください。台風の暴風域に入る確率5日先までに台風の暴風域に入る確率が10%以上の地域は以下の通りです。(気象庁) 福岡県 14 % 佐賀県 13 % 長崎県 北部・南部 17 % 壱岐・対馬 10 % 五島 18 % 熊本県 18 % 大分県 13 % 宮崎県 18 % 鹿児島県 薩摩・大隅地方 25 % 甑島 21 % 種子島・屋久島地方 31 % 奄美地方 46 % 沖縄本島地方 本島北部・中南部 22 % 慶良間・粟国諸島 14 % 久米島 10 % 大東島地方 40 %三連休は荒れた天気になるおそれも台風が予報円の中心を進んだ場合、南西諸島では16日(金)頃~三連休中日の18日(日)頃に風雨が強まるおそれがあります。その後、進路次第では西日本や東日本、北日本などで三連休~連休明けに各地で雨を降らせる可能性があります。進路だけでなく速度の誤差も大きいため、影響を受けるタイミングは変わる可能性があります。勢力の予報にもまだ誤差がありますが、台風の進路に近い場所では暴風が吹いて荒れた天気となるおそれがあります。早めに台風対策を進めるようにしてください。なお、宮崎県など西日本の太平洋側では台風が接近する前から湿った空気の影響で雨が降りやすく、総雨量がかさみ大雨となるおそれもあるため注意が必要です。9月は本州方面に影響する台風の多い時期台風14号は今年9月の3番目に発生した台風です。台風12号、13号と同時に存在することになります。9月の台風発生数の平年値は5.0個で、8月に次いで台風発生の多い月です。そして秋はジェット気流の位置の変化などにより、本州方面に影響を及ぼす台風が多い時期になります。台風への備えをしっかりとしておいてください。台風の名前台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風14号の名前「ナンマドル(Nanmadol)」はミクロネシアが提案した名称で、有名な遺跡の名前がからとられています。
気象庁の進路予報をみると、台風14号は週末にかけて北西に進んで、沖縄県の大東島地方や鹿児島県の奄美地方付近を通って九州の西に向かう見解となっています。16日(金)頃から沖縄や奄美、九州などに接近する可能性があるため、警戒が必要です。
その後の進路はまだ不確実で、九州の周辺で転向し北東に進む可能性や、転向せず西寄りに進む可能性が考えられます。現時点ではどちらの可能性が高いとは言えない状況です。
この誤差は、上空のジェット気流が南下してくる気圧の谷の接近のタイミングや、その南下の程度によると考えられ、今後も予報が大きく変わることも想定されます。
この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、状況次第で進路にかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、南西諸島方面に進む傾向は揃っているものの、その後は九州付近の東シナ海から日本海方面に転向しているメンバーと、転向せず西寄りに進むメンバーの2通りに大まかな傾向が分かれていることがわかります。いずれの場合も、先の期間ほどばらつきはかなり大きいこともわかります。進路次第で各地への影響が大きく変わるため、今後の台風情報等を随時確認するようにしてください。
※気象庁の進路図において破線で示された「予報円」は、その時刻に台風の中心が到達する確率の高い範囲を示しています。予報円が大きいことは進路の誤差が大きいことを示していて、台風の勢力や大きさの変化を表すものではありません。今後の台風情報等を随時確認するようにしてください。
5日先までに台風の暴風域に入る確率が10%以上の地域は以下の通りです。(気象庁) 福岡県 14 % 佐賀県 13 % 長崎県 北部・南部 17 % 壱岐・対馬 10 % 五島 18 % 熊本県 18 % 大分県 13 % 宮崎県 18 % 鹿児島県 薩摩・大隅地方 25 % 甑島 21 % 種子島・屋久島地方 31 % 奄美地方 46 % 沖縄本島地方 本島北部・中南部 22 % 慶良間・粟国諸島 14 % 久米島 10 % 大東島地方 40 %
台風が予報円の中心を進んだ場合、南西諸島では16日(金)頃~三連休中日の18日(日)頃に風雨が強まるおそれがあります。その後、進路次第では西日本や東日本、北日本などで三連休~連休明けに各地で雨を降らせる可能性があります。進路だけでなく速度の誤差も大きいため、影響を受けるタイミングは変わる可能性があります。
勢力の予報にもまだ誤差がありますが、台風の進路に近い場所では暴風が吹いて荒れた天気となるおそれがあります。早めに台風対策を進めるようにしてください。
なお、宮崎県など西日本の太平洋側では台風が接近する前から湿った空気の影響で雨が降りやすく、総雨量がかさみ大雨となるおそれもあるため注意が必要です。
台風14号は今年9月の3番目に発生した台風です。台風12号、13号と同時に存在することになります。
9月の台風発生数の平年値は5.0個で、8月に次いで台風発生の多い月です。そして秋はジェット気流の位置の変化などにより、本州方面に影響を及ぼす台風が多い時期になります。台風への備えをしっかりとしておいてください。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。