―[結婚につながる恋のはじめ方]―
皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。◆いつまでも成熟していない男性が増加?
6月になり、今年も残すところもう半分と少しになりました。5月は恋愛や結婚を積極的に求める人の多いシーズンで、私の結婚相談所では通常月の3倍の入会者さんがいて、たくさんのお悩みに触れています。
その中で、最近感じるのは、「子どもおじさん」が増えているということ。
40代後半になっても先の未来を見るのではなく、今をどう生きるかばかりに囚われ、結婚はしたいと思いながらも一歩踏み出せずにいる人がとても多く感じます。
◆「イケメンだけが取り柄」な45歳男性
トオルさん(仮名・45歳)はイケメンだけが取り柄のような男性。20代はモテたんだろうなと思うようなスタイルのよさと、クリクリとした目元が印象的で、爽やかな風貌の人でした。
コロナ禍以前は相席居酒屋などで婚活をしていて、コロナ禍に入り、婚活アプリをしてみたものの、45歳になった今、マッチング率が激減で悩み、お問い合わせいただきました。
「どうやったらいいねたくさんもらえますか?」「こんな感じの子と昔付き合ってたんです」
まるで質問が20代男性の質問と同じで、さらに過去の栄光まで引っ張り出す始末でした。
◆本質的な話がいつまでも進まない
私が「トオルさんの年齢になれば若い女性からはパパ活だと捉えられるし、結婚というのは市場価値が近い方が安心感などを得られやすく、長続きしやすいんですよ」とアドバイスしても、「去年はこういう子と付き合ってたんです」と堂々巡り。
本質的な話はまったく通じず、私は「どう育てたらこんなに幼い状態で45歳になるんだろう? 苦労してないのかな?」と思うほどでした。
ただ、イケメンというだけで、ある程度のところまで女性から好意を持ってもらえるようで、実際、結婚相談所で婚活をスタートさせると、同世代女性からは引く手数多。
さらにそんな状況が調子を乗らせたのか、「早織さん、やっぱ俺は20代がいいです」と自分とは20くらいも歳下の女性にばかりアプローチをしていました。
◆14歳も年下の女性にも自慢話を繰り返す
そんなとき、31歳のとても聡明な女性が入会。45歳までの男性で若く見える方ならお会いしてみたいとのことで、トオルさんをご紹介しました。
彼女はとても知的で仕事もでき、私が話していても「頭がよくて素敵な方だな」と感じるほど人間力も高い方でした。
トオルさんとのお見合いの日は私も成功してほしいと願い、紹介だけはついて行きました。が、トオルさんは何を勘違いしたのか、カッコつけと自慢話ばかり。彼女の質問にも意図を汲み取れない返答ばかりで、私からみたらまったく会話になっておらず、彼の幼さが露呈したお見合いでした。
◆「顔だけでは勝負できない」とやっと気がつく
大卒ではあるものの、知識の少なさ、会話の幼さがやはり彼女も気になったらしく、「私とは合わないかも」と結局、フラれてしまい、トオルさんはこの出来事がかなりショックだったと今でも話しています。
その後、トオルさんは「顔だけでは勝負できない」ということにやっと気がつき、私たちのサービスの模擬お見合いでトレーニング。
「相手の立場に立つ」ということと、「会話の意図を汲む」という能力を上げるため、会話の中に「今何を言いたかったと思いますか?」という練習をしました。
◆トレーニングを重ねることで会話の内容も大きく改善
プライドの高いトオルさんからしたらきっと誰にも言いたくない1か月のトレーニング。しかし、「この会話は何を言いたかったのでしょうか?」ということを考えられるようになってから、格段に会話の質が上がりました。
幼過ぎてまともなコミュニケーションができなかったトオルさんも、今ではきちんと大人の会話をできるように。
まだまだ理想のお相手とは出会えていないのですが、きっと成婚は近いなと感じています。
◆ルックスや資金力に恵まれた男性の失敗
ルックスがよかったり、お金が持っていたりする男性はある程度、その力だけでモテてしまうことがあります。
しかし、それで結婚まで至るかといえば、現実的には難しい。
人付き合いが少なく、日常会話があまりない環境下にある男性は「子どもおじさん」になっているかもしれないので、ぜひ一度、自分を顧みることがおすすめですよ!
―[結婚につながる恋のはじめ方]―