福岡県柳川市のハリウッドワールド美容専門学校で起きたバーベキュー中の火災で男子学生4人が死傷した事故を受け、同校の古賀英次理事長は17日、保護者向けに開いた説明会で辞任する意向を表明した。
事故は火がついたこんろに教員が手指消毒用アルコールを注いだことが原因とみられ、保護者からは学校の責任を問う声が相次いだ。
説明会は非公開で行われた。出席者によると、古賀理事長は「事故の責任は私にある」と述べ、学校側は第三者委員会を23日に設置する方針も示したという。
保護者は「子どもが学校に行けなくなった」などと訴えたが、学校側はあいまいな回答に終始し、声を荒らげる人もいた。鹿児島県から来た40歳代の男性は「誠意が感じられなかった。別の学校に移るか子どもと相談したい」と話し、保護者の女性(50)も「理事長から直接的な謝罪の言葉がなかった」と憤った。

事故当時の状況も明らかになってきた。
バーベキュー校庭で5月24日の午後0時半頃に始まったが、まもなく「ボンッ」という音とともに火柱が上がり、学生の服に燃え移ったという。参加した男子学生(18)は取材に「『ギャー』という叫び声が聞こえ、服を脱いでいる学生が見えた」と声を震わせた。
古賀理事長の怒号や学生の悲鳴が響く中、18歳の男子学生が病院に搬送されたが、今月6日に敗血症性ショックで死亡し、ほかの学生3人も負傷した。
学校側の説明によると、金属製の箱形こんろ12台に着火剤と炭を入れ、古賀理事長と副理事長、男性教員の3人が点火して回った。
アルコールの使用は、短時間で火をおこそうと古賀理事長が提案。着火前に新聞紙に染み込ませるなどしていたが、火の勢いが弱かったこんろ1台に男性教員がアルコールをかけた際に火の手が上がった。着火後は事務室に戻す予定だったアルコールの容器は、会場に残されたままだった。
福岡県警柳川署は業務上過失致死傷容疑で捜査を始め、防犯カメラの映像を解析するなどして経緯を調べている。同校から報告書の提出を受けた県も、聞き取り調査を進めるという。