圧倒的なコスパを誇る「業務スーパー」。筆者の食生活にも深く浸透しており、“近所に絶対欲しいお店トップ5”に入るほど愛用している。
【写真】「業務スーパー」の冷凍食材で何が釣れる? 釣果をすべて見る 以前、「そんな業務スーパーの食品で果たして魚は釣れるのか?」というテーマで検証した結果、「冷凍むきあさり」「殻付きムール貝」「バルト海いわし」の3点で堤防釣りを代表するカワハギや高級魚であるアカハタ、シマダイなど多魚種を釣ることができた(バルト海いわしの釣果は、エイとウミヘビだったが……)。

業務スーパーの殻付きムール貝 釣れるだけでなく、その名の通り釣エサとしても業務用であることを検証できたわけだが、今回はさらに3点の食材を釣り場に持ち込んだ。それぞれ食材の特徴を生かしてターゲットを選定し、釣行を重ねてきたのでここに結果を報告する。おつまみにも欠かせない「いか塩辛」が… 243円(税込)で200gの大容量。そして大切りの身が堪能できるのが「函館竹田いか塩辛」だ。ご飯にかけるだけで魔法のように白米を消費させてしまうご飯のお供である。おつまみにも欠かせない存在だ。 釣りエサとして購入したものの、ついつい自分で食べてしまって、なかなか釣り場に持ち込めなかった。 果たして釣りエサとして使えるのか? エサの視点で状態を確認してみた。 漬け込まれたピンク色のドロッとした液体はイカの肝で、塩辛を作る重要な素材。これはイカゴロとも呼ばれ、強烈な臭気を放つため釣りエサにも転用されている。 切り身のため使いやすく、集魚効果も高い。つまり、いか塩辛はこれ以上にない完成された釣りエサともいえる。早速、調査を開始した。ゴロタ場で根魚を狙ってみた オモリと針が一体化した「ブラクリ」を自作して、岩の隙間に潜むカサゴやソイなどの根魚を狙った。 エサ付けは針にイカをチョン掛けするだけなのだが、イカゴロが指にべたつくのが最大の難点になる。ウェットタオルを持参するか100均に売っているミニトングや箸を使うと、極力手を汚さずエサ付け可能だ。 では岩の隙間に投入……。 即座にガツガツとアタリが出た。狙い通りの好反応。 しかし、同じ穴に何度も入れてもエサを削り取るアタリばかりで針がかりしない。恐らく口の小さなキュウセンが突いているのだろう。1箇所で粘らず、良質な穴を求めて移動する。人間だけでなく魚も大好きないか塩辛 続いては、複数の岩が支え合うように重なってできたこぶし大の穴に投入。今度は竿を抑え込むような重量感のあるアタリが出たので、合わせると……。 カサゴが釣れた! いか塩辛でも魚を釣ることができた。今回ばかりは、魚がエサに飛びつく気持ちが分かる気がした。テンポよく穴を探っていくと次々にカサゴが釣れた。 針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
以前、「そんな業務スーパーの食品で果たして魚は釣れるのか?」というテーマで検証した結果、「冷凍むきあさり」「殻付きムール貝」「バルト海いわし」の3点で堤防釣りを代表するカワハギや高級魚であるアカハタ、シマダイなど多魚種を釣ることができた(バルト海いわしの釣果は、エイとウミヘビだったが……)。
業務スーパーの殻付きムール貝
釣れるだけでなく、その名の通り釣エサとしても業務用であることを検証できたわけだが、今回はさらに3点の食材を釣り場に持ち込んだ。それぞれ食材の特徴を生かしてターゲットを選定し、釣行を重ねてきたのでここに結果を報告する。
243円(税込)で200gの大容量。そして大切りの身が堪能できるのが「函館竹田いか塩辛」だ。ご飯にかけるだけで魔法のように白米を消費させてしまうご飯のお供である。おつまみにも欠かせない存在だ。
釣りエサとして購入したものの、ついつい自分で食べてしまって、なかなか釣り場に持ち込めなかった。 果たして釣りエサとして使えるのか? エサの視点で状態を確認してみた。 漬け込まれたピンク色のドロッとした液体はイカの肝で、塩辛を作る重要な素材。これはイカゴロとも呼ばれ、強烈な臭気を放つため釣りエサにも転用されている。 切り身のため使いやすく、集魚効果も高い。つまり、いか塩辛はこれ以上にない完成された釣りエサともいえる。早速、調査を開始した。ゴロタ場で根魚を狙ってみた オモリと針が一体化した「ブラクリ」を自作して、岩の隙間に潜むカサゴやソイなどの根魚を狙った。 エサ付けは針にイカをチョン掛けするだけなのだが、イカゴロが指にべたつくのが最大の難点になる。ウェットタオルを持参するか100均に売っているミニトングや箸を使うと、極力手を汚さずエサ付け可能だ。 では岩の隙間に投入……。 即座にガツガツとアタリが出た。狙い通りの好反応。 しかし、同じ穴に何度も入れてもエサを削り取るアタリばかりで針がかりしない。恐らく口の小さなキュウセンが突いているのだろう。1箇所で粘らず、良質な穴を求めて移動する。人間だけでなく魚も大好きないか塩辛 続いては、複数の岩が支え合うように重なってできたこぶし大の穴に投入。今度は竿を抑え込むような重量感のあるアタリが出たので、合わせると……。 カサゴが釣れた! いか塩辛でも魚を釣ることができた。今回ばかりは、魚がエサに飛びつく気持ちが分かる気がした。テンポよく穴を探っていくと次々にカサゴが釣れた。 針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
釣りエサとして購入したものの、ついつい自分で食べてしまって、なかなか釣り場に持ち込めなかった。
果たして釣りエサとして使えるのか? エサの視点で状態を確認してみた。 漬け込まれたピンク色のドロッとした液体はイカの肝で、塩辛を作る重要な素材。これはイカゴロとも呼ばれ、強烈な臭気を放つため釣りエサにも転用されている。 切り身のため使いやすく、集魚効果も高い。つまり、いか塩辛はこれ以上にない完成された釣りエサともいえる。早速、調査を開始した。ゴロタ場で根魚を狙ってみた オモリと針が一体化した「ブラクリ」を自作して、岩の隙間に潜むカサゴやソイなどの根魚を狙った。 エサ付けは針にイカをチョン掛けするだけなのだが、イカゴロが指にべたつくのが最大の難点になる。ウェットタオルを持参するか100均に売っているミニトングや箸を使うと、極力手を汚さずエサ付け可能だ。 では岩の隙間に投入……。 即座にガツガツとアタリが出た。狙い通りの好反応。 しかし、同じ穴に何度も入れてもエサを削り取るアタリばかりで針がかりしない。恐らく口の小さなキュウセンが突いているのだろう。1箇所で粘らず、良質な穴を求めて移動する。人間だけでなく魚も大好きないか塩辛 続いては、複数の岩が支え合うように重なってできたこぶし大の穴に投入。今度は竿を抑え込むような重量感のあるアタリが出たので、合わせると……。 カサゴが釣れた! いか塩辛でも魚を釣ることができた。今回ばかりは、魚がエサに飛びつく気持ちが分かる気がした。テンポよく穴を探っていくと次々にカサゴが釣れた。 針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
果たして釣りエサとして使えるのか? エサの視点で状態を確認してみた。
漬け込まれたピンク色のドロッとした液体はイカの肝で、塩辛を作る重要な素材。これはイカゴロとも呼ばれ、強烈な臭気を放つため釣りエサにも転用されている。
切り身のため使いやすく、集魚効果も高い。つまり、いか塩辛はこれ以上にない完成された釣りエサともいえる。早速、調査を開始した。ゴロタ場で根魚を狙ってみた オモリと針が一体化した「ブラクリ」を自作して、岩の隙間に潜むカサゴやソイなどの根魚を狙った。 エサ付けは針にイカをチョン掛けするだけなのだが、イカゴロが指にべたつくのが最大の難点になる。ウェットタオルを持参するか100均に売っているミニトングや箸を使うと、極力手を汚さずエサ付け可能だ。 では岩の隙間に投入……。 即座にガツガツとアタリが出た。狙い通りの好反応。 しかし、同じ穴に何度も入れてもエサを削り取るアタリばかりで針がかりしない。恐らく口の小さなキュウセンが突いているのだろう。1箇所で粘らず、良質な穴を求めて移動する。人間だけでなく魚も大好きないか塩辛 続いては、複数の岩が支え合うように重なってできたこぶし大の穴に投入。今度は竿を抑え込むような重量感のあるアタリが出たので、合わせると……。 カサゴが釣れた! いか塩辛でも魚を釣ることができた。今回ばかりは、魚がエサに飛びつく気持ちが分かる気がした。テンポよく穴を探っていくと次々にカサゴが釣れた。 針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
切り身のため使いやすく、集魚効果も高い。つまり、いか塩辛はこれ以上にない完成された釣りエサともいえる。早速、調査を開始した。
オモリと針が一体化した「ブラクリ」を自作して、岩の隙間に潜むカサゴやソイなどの根魚を狙った。
エサ付けは針にイカをチョン掛けするだけなのだが、イカゴロが指にべたつくのが最大の難点になる。ウェットタオルを持参するか100均に売っているミニトングや箸を使うと、極力手を汚さずエサ付け可能だ。 では岩の隙間に投入……。 即座にガツガツとアタリが出た。狙い通りの好反応。 しかし、同じ穴に何度も入れてもエサを削り取るアタリばかりで針がかりしない。恐らく口の小さなキュウセンが突いているのだろう。1箇所で粘らず、良質な穴を求めて移動する。人間だけでなく魚も大好きないか塩辛 続いては、複数の岩が支え合うように重なってできたこぶし大の穴に投入。今度は竿を抑え込むような重量感のあるアタリが出たので、合わせると……。 カサゴが釣れた! いか塩辛でも魚を釣ることができた。今回ばかりは、魚がエサに飛びつく気持ちが分かる気がした。テンポよく穴を探っていくと次々にカサゴが釣れた。 針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
エサ付けは針にイカをチョン掛けするだけなのだが、イカゴロが指にべたつくのが最大の難点になる。ウェットタオルを持参するか100均に売っているミニトングや箸を使うと、極力手を汚さずエサ付け可能だ。
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では岩の隙間に投入……。
即座にガツガツとアタリが出た。狙い通りの好反応。
しかし、同じ穴に何度も入れてもエサを削り取るアタリばかりで針がかりしない。恐らく口の小さなキュウセンが突いているのだろう。1箇所で粘らず、良質な穴を求めて移動する。
人間だけでなく魚も大好きないか塩辛 続いては、複数の岩が支え合うように重なってできたこぶし大の穴に投入。今度は竿を抑え込むような重量感のあるアタリが出たので、合わせると……。 カサゴが釣れた! いか塩辛でも魚を釣ることができた。今回ばかりは、魚がエサに飛びつく気持ちが分かる気がした。テンポよく穴を探っていくと次々にカサゴが釣れた。 針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
続いては、複数の岩が支え合うように重なってできたこぶし大の穴に投入。今度は竿を抑え込むような重量感のあるアタリが出たので、合わせると……。 カサゴが釣れた! いか塩辛でも魚を釣ることができた。今回ばかりは、魚がエサに飛びつく気持ちが分かる気がした。テンポよく穴を探っていくと次々にカサゴが釣れた。 針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
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カサゴが釣れた! いか塩辛でも魚を釣ることができた。今回ばかりは、魚がエサに飛びつく気持ちが分かる気がした。テンポよく穴を探っていくと次々にカサゴが釣れた。 針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
カサゴが釣れた!
いか塩辛でも魚を釣ることができた。今回ばかりは、魚がエサに飛びつく気持ちが分かる気がした。テンポよく穴を探っていくと次々にカサゴが釣れた。
針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
針から溢れる大ぶりのイカを付けても躊躇なく食ってくる。
いか塩辛は穴釣りのコスパ最強エサだった 結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。 別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
結果、4時間で10匹ほど釣果が得られた。ワンパックで半日以上遊べるので、釣りエサとしても業務用で間違いない! イカのエサ持ちが良いので、交換頻度も少なく手返し良く釣りができるのも魅力的だ。虫エサやオキアミなら、ベラやカニの猛攻に悩まされていたかもしれない。
別の日も試したところ(らせんの仕掛けで集魚剤もプラスした)、20~25cmの良型カサゴがひたすら釣れ続けた。穴釣りのコスパ最強とも言えるエサだと実感した。
いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくいカナダわかさぎ 500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。 イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
いか塩辛を使うメリット・切り身に加工されているので刺しエサにちょうどいい・イカの内臓(イカゴロ)に漬け込まれているので集魚効果が高いデメリット・素手で扱いにくい
500g入って408円(税込)の魚好き向けの徳用冷凍食品「カナダわかさぎ」。
イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。 こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
イワシやサバなどの青魚と違い、クセのない爽やかな香りでから揚げや天ぷらにしていただける商品だ。
こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。 全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。タチウオをテンヤ釣りで狙ってみる 関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。 テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
こちらも早速、釣りエサに流用できるのか状態を確認していく。
全長は10cm前後あり、1匹がけで投入しても問題ないサイズ感。約40~50匹ほど入っているので1日で使うには申し分ない量だ。
関東の堤防からただ投げ込むと、「バルト海いわし」同様にアカエイのエサになる可能性が高いので、タチウオ狙いのテンヤ仕掛けで釣りを行うことにした。
テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。 投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
テンヤのエサとして代表される冷凍キビナゴに比べるとやや肉厚だったが、ファミリー向け釣り場で投入してみると、身の崩れがほとんどなく手返し良く釣りが進められた。まるで釣りたての魚が持つ身の張りだった。
投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。わかさぎに喰いついた衝撃の魚は… 翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。 解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。 前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
投入頻度が高く、エサ持ちの良さが求められるテンヤ釣りでは好印象だ。気になる釣果だが、初投入した日は釣行時間が2時間であったため使用感の確認だけで終わった。
翌日、釣り場を変えて日の出の2時間前から釣りを開始した。
解凍したままの状態では傷みやすいので、一度塩で水分を抜いて締めておいた。
前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。 小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。 その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。 即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット! 走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。 一か八かで抜き上げると……。 尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
前日に1日釣り場に持ち込んだので食用としては厳しい状態だが、不快な臭気もなくエサとしては問題なく使用できた。
小魚が表層に見られる場合は軽いテンヤ(この日は5.5g)を使って着水後は深く沈めず、糸を張った状態から竿を立てて5秒間止める。この時、テンヤは水平に近い状態でゆっくり手前に寄って来るので泳ぐ小魚を演出することができる。
その後リールを巻きながら海と平行に竿を寝かせて再び立てる。この繰り返しでタチウオに誘いをかける。すると、テンヤを沈めている最中にわかさぎを丸飲みする勢いのアタリが手元に伝わった。
即座にアワセを入れると、信じがたい大物がヒット!
走らず引っ張り合うような引きは確かにタチウオだが、伸びて力が抜けることもなくとにかく重量感がある。
一か八かで抜き上げると……。
尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。 魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。 カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
尻尾が切れていても全長105cmの大型のタチウオが上がった。
魚体の幅を指の本数で計測すると、「指6本」に迫る通称ドラゴンサイズであった。
カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要殻付きあさり 味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。 その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
カナダからはるばる輸送されたわかさぎが、とんでもないタチウオを引き寄せてくれた。使用感、容量ともに間違いなくテンヤ釣りのコスパ最強エサと言えるのではないか。今後、タチウオのウキ釣りや他の釣りでも試してみたい食材であった。
カナダわかさぎを使うメリット・とにかく大容量(小分けにすれば数釣行使える)・身に張りがありエサ持ちが非常に良いデメリット・サイズにばらつきがあり、テンヤで使うには大きすぎるわかさぎも入っている・ルアー的な使い方では釣れてもウキで釣れるか検証が必要
味噌汁やアクアパッツァ、バターソテーの定番食材「殻付きあさり」。冷凍状態で売られているので、いつでも冷蔵庫から取り出して使えるので便利な商品だ。
その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。 こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。 ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか! しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。 それがかぶせ釣りだ。 前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。 つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
その利便性は、料理のみならず釣りエサにも同じことが言える。では殻付きあさりを釣りエサ的観点で見て行こう。
こちらの内容量は1袋150gで3袋入り343円(税込)。商品説明には「軽く湯通ししている」と記載されているため生ではない。
ここで気になるのは殻付きであること。料理に使う場合、特にアクアパッツァは見栄えも重視されるので殻付きのメリットはあるが、釣りエサの場合には同じ業務スーパーの商品としては「むきあさり」もある。殻の重量込みで450gでは、確実に殻分を損しているではないか!
しかし、殻付きが圧倒的なメリットになる釣りがある。
それがかぶせ釣りだ。
前回の業務スーパーネタの記事では「殻付きムール貝」を紹介したが、かぶせ釣りは二枚貝を用いてオモリを使用せず、殻の重量で仕掛けを沈めて魚を釣る伝統釣法だ(厳密にその他にも定義はある)。
つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。小粒な貝で果たして釣りができるのか? 竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。 かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。 いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
つまり、殻付きあさりはかぶせ釣りのエサとして使えるわけだ。
竿は穂先が細くてしなやかなアタリの取りやすいイカダ竿を使用した。
かぶせ釣りは大物を狙う釣りと認識されているが、狙いはカワハギなのでメインラインは3号で針はチヌ針2号を用いた。
いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。 水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。 胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。 とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
いくら殻付きとはいえ、一粒のあさりの重さは数グラムと軽い。海底まで沈めることができるのか? 実際に落としてみると、これが海底に引き込まれるように沈んでいく。
水深10m近いイカダの上から釣りを行ったが、海底まであさりを届けるストレスは一切感じなかった。
胴突き仕掛けでも狙えるカワハギだが、イカダ竿の穂先の感度は水面下で起こるすべての反応を捉えると言っても過言ではなく、エサを突く魚の行動を可視化させ、釣りがいっそう楽しくなる。
とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。堤防五目釣りも可能な殻付きあさり ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。 良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
とはいえ、着底後はみんな大好きあさりだけあって、エサ取りの猛攻にあって劣勢を強いられた。
ようやくエサをさするような小さなアタリが出て竿先が軽くお辞儀するので、アワセを入れるとカワハギが上がってきた。
良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。 捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
良型のカワハギが釣れたことで、殻付きあさりのエサとしての可能性も実感できた。
捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意やはり釣りエサとしても業務用だった! 今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。 魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。 今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。(ぬこまた釣査団(大西))
捕食の上手いカワハギは音もなくエサを盗るので、エサを食わせない大きな誘いを入れて焦らせた状態から飛びつかせた方が釣りやすくなる。大きなアタリほど小さなベラやネンブツダイ、クロイシモチなどエサ取りの場合が多いので踊らせられないようにしよう(自戒)。
殻付きあさりを使うメリット・手軽にかぶせ釣りが楽しめる・小分けされているため必要なだけ釣り場に持ち込めるデメリット・エサ持ちが良くないのでぶっこみ釣りや投げ釣りには向かない・エサ取りに注意

今回の調査では、業務スーパーで売られている「いか塩辛」「カナダわかさぎ」「殻付きあさり」という3つの商品でも魚を釣ることができた。
魚が釣れることをゴールとすると、それまでの過程は多岐にわたる。釣具屋で販売されているエサは釣り用に加工され、便利なことはたしかだが、数ある釣法で理想とされるエサは意外なところにもある。業務スーパーはもちろん、近くのスーパーでも釣れそうなエサを探して試してみると、釣りのおもしろさがさらに広がる。
今回紹介したアイテムはYouTubeの「ぬこまた釣査団チャンネル」でも詳しく紹介しているので、釣りを始めたい方、もっと釣りを知りたい方は、ご視聴&チャンネル登録をよろしくお願いします。
(ぬこまた釣査団(大西))