富山県高岡市高陵町の空き家が放火され、焼け跡から白骨遺体が見つかった事件で、以前この建物で暮らしていた女性の長男が約20年前から行方不明となっていることが8日、関係者への取材で分かった。
高岡署は白骨遺体はこの長男の可能性もあるとみて、身元の確認を進めている。
同署によると、焼失面積は約90平方メートルで、1階東側が火元とみられる。白骨遺体は焼け跡の2階から見つかった。遺体は死後相当の日数が経過しており、死因は火災とは関係がないとみられるという。
関係者によると、この建物にはかつて高齢の女性が1人で住んでいた。女性が亡くなった約20年前から空き家になり、女性の長女によると、同じ時期に長男が行方不明になった。長男は生きていれば70歳代になるという。空き家の鍵は開いており、中には自由に入れる状態になっていた。
また、同署はこの日、近くに住むアルバイト店員(33)を非現住建造物等放火と邸宅侵入の疑いで富山地検高岡支部に送検した。