栃木県那須町の朝日岳で起きた山岳事故。死亡した登山者の男女4人が遭難した6日、山では強い風が吹いていたという。地元関係者や専門家は低体温症で身動きが取れなくなった可能性を指摘し、安全な秋山登山のために防寒具を必ず持っていくよう呼びかけた。
【写真特集】長野県にある木曽駒ケ岳ではバス待ち最大2時間の日も 朝日岳は標高1896メートルで那須連山の一角。関東を一望できる眺めが人気で、秋の行楽シーズンには多くの登山客でにぎわう。 登山者が利用する山小屋「三斗小屋温泉大黒屋旅館」(栃木県那須塩原市)の館主、高根沢春樹さん(41)によると、山頂付近の6日昼過ぎの気温は3度程度だった。高根沢さんは「風速が20メートル以上あれば、あおられて行動に危険が伴う。体力がない方や女性は怖さを覚えると思う」と話した。
「那須ロープウェイ」を運営する関東自動車によると、朝日岳南側の茶臼岳にある山頂駅(標高1684メートル)の6日の最高気温は4度で、午後2時ごろは風速30メートルを観測した。 この日は午前中から風が強く、駅の構内放送で「風の強い日に無理な登山や散策はなさらないようお願いします」と注意を呼びかけていた。上りは正午ごろ、下りも午後3時には運行を取りやめたという。 同社那須ロープウェイ営業所の小林博之係長は「一時、雨が降ったりやんだりして、気温も1桁台、風も強かった。岩場の険しい登山道もあるため、動けなくなった可能性があるのではないか」と話した。 那須町の那須高原ビジターセンターで登山ガイドを務める真山(さなやま)高士センター長は「6日は隣の茶臼岳で風速20~30メートルの予報が出ており、その強さだと途中で引き返すことを勧めるレベル。風速20メートルは立っているのが難しい」と指摘する。そのぐらいの強風の場合、体感温度は約20度下がることもあり得るとし「軽装備であれば低体温症になる可能性がある」と話す。 真山さんによると、朝日岳はゴロゴロした岩場が続くのが特徴の山。鎖があるためロープや器具を使う必要がなく、初級者でも登ることは可能という。ただ年中風が強く「夏でもフリースやダウン、グローブなどの防寒具を持っていくのが望ましい。まだ10月だからと思い、軽装になることはあり得る」と話した。 国際山岳医の大城和恵さん(56)は「低体温症は夏でも起きる。気温が下がり始める10月は特に注意が必要だ」と指摘する。 複数人で登っていたとしても、具合が悪くなった人を介抱したり、遅い人のペースに合わせたりするうちに、低体温症になる可能性もあるといい「複数人の登山でもリスクがある」と話す。 低体温症を予防するには/べる(炭水化物などのエネルギー源を摂取する)隔離(簡易テントなどを携行し雨風を防ぐ)J櫺后碧百╋颪鮹紊涜硫垢鯑┐さないようにする)げ嘆后陛鬚燭鵑櫃鮖箸辰涜里魏垢瓩襦砲了佑弔梁从が効果的という。【南茂芽育、御園生枝里、竹田直人】
朝日岳は標高1896メートルで那須連山の一角。関東を一望できる眺めが人気で、秋の行楽シーズンには多くの登山客でにぎわう。
登山者が利用する山小屋「三斗小屋温泉大黒屋旅館」(栃木県那須塩原市)の館主、高根沢春樹さん(41)によると、山頂付近の6日昼過ぎの気温は3度程度だった。高根沢さんは「風速が20メートル以上あれば、あおられて行動に危険が伴う。体力がない方や女性は怖さを覚えると思う」と話した。
「那須ロープウェイ」を運営する関東自動車によると、朝日岳南側の茶臼岳にある山頂駅(標高1684メートル)の6日の最高気温は4度で、午後2時ごろは風速30メートルを観測した。
この日は午前中から風が強く、駅の構内放送で「風の強い日に無理な登山や散策はなさらないようお願いします」と注意を呼びかけていた。上りは正午ごろ、下りも午後3時には運行を取りやめたという。
同社那須ロープウェイ営業所の小林博之係長は「一時、雨が降ったりやんだりして、気温も1桁台、風も強かった。岩場の険しい登山道もあるため、動けなくなった可能性があるのではないか」と話した。
那須町の那須高原ビジターセンターで登山ガイドを務める真山(さなやま)高士センター長は「6日は隣の茶臼岳で風速20~30メートルの予報が出ており、その強さだと途中で引き返すことを勧めるレベル。風速20メートルは立っているのが難しい」と指摘する。そのぐらいの強風の場合、体感温度は約20度下がることもあり得るとし「軽装備であれば低体温症になる可能性がある」と話す。
真山さんによると、朝日岳はゴロゴロした岩場が続くのが特徴の山。鎖があるためロープや器具を使う必要がなく、初級者でも登ることは可能という。ただ年中風が強く「夏でもフリースやダウン、グローブなどの防寒具を持っていくのが望ましい。まだ10月だからと思い、軽装になることはあり得る」と話した。
国際山岳医の大城和恵さん(56)は「低体温症は夏でも起きる。気温が下がり始める10月は特に注意が必要だ」と指摘する。
複数人で登っていたとしても、具合が悪くなった人を介抱したり、遅い人のペースに合わせたりするうちに、低体温症になる可能性もあるといい「複数人の登山でもリスクがある」と話す。
低体温症を予防するには/べる(炭水化物などのエネルギー源を摂取する)隔離(簡易テントなどを携行し雨風を防ぐ)J櫺后碧百╋颪鮹紊涜硫垢鯑┐さないようにする)げ嘆后陛鬚燭鵑櫃鮖箸辰涜里魏垢瓩襦砲了佑弔梁从が効果的という。【南茂芽育、御園生枝里、竹田直人】