待機児童が最少2944人 保育所整備や少子化が要因

待機児童数の推移
厚生労働省は30日、希望しても認可保育所などに入れない待機児童が今年4月1日時点で昨年より2690人少ない2944人だったと発表した。1994年の調査開始以降最少で、減少は5年連続。保育所の整備が進んだことや小学校就学前の子どもが減少したことに加え、新型コロナウイルス感染拡大で利用を控える動きが広まったことが要因とみられる。
出生数の低迷を背景に、保育所の利用児童数も1万2172人減の272万9899人となり、初めて減少に。フルタイムの共働き世帯割合の増加や25~44歳の女性就業率が上昇傾向にあり、厚労省は「申込者数は再び増加する可能性がある」という。