東証グロース上場で飲食店向けの求人サイトなどを手がける「クックビズ」は2022年11月17日、藪ノ賢次社長がSNSで不適切な書き込みをしたとして、「不快な思いをさせてしまいましたこと、心からお詫び申し上げます」と謝罪した。
藪ノ氏は前日、電車内でのトラブルをツイッターに投稿していた。これを問題視した会社は緊急対策本部を設置し、IR(投資家)レポートで謝罪。本人も責任を感じ、役員報酬の一部返上を申し出た。
藪ノ氏は16日21時45分、「起業家あるある?」とのつぶやきとともに、電車内でのエピソードを投稿した。
会社はこの書き込みを問題視した。翌日の14時に緊急対策本部を設置し、対応の協議を始める。17時には社外役員や外部の専門家を含めた対策委員会を立ち上げ、再発防止策を練った。
22時51分までに投資家などに向けて謝罪文を発表し、藪ノ氏のツイートは個人の立場としての発信であるものの、「電車での迷惑行為を助長する可能性がある不適切な発言で、弊社取締役として、節度や配慮ならびにマナーにも欠けており、当人も問題だと認識し深く反省しております」と会社の認識を示した。
「今回ご迷惑をおかけした乗客の方、お客様及び関係者の皆様、また、起業家、起業家を目指す方、電車を利用される皆さまに不快な思いをさせてしまいましたこと、心からお詫び申し上げます」と謝罪し、藪ノ氏もツイッターで同様の声明を出している。
藪ノ氏は2022年12月からの3か月間、役員報酬の10%返上を申し出たという。クックビズ社は研修などを通じて再発防止に努めるとする。