結婚相談所にやってくる人たちの中には、過去マッチングアプリで婚活をしていたという人が多くいます。そして皆さん総じて、「マッチングアプリに疲れて」結婚相談所にいらっしゃるのです。
岡本奈美さん(29歳、仮名)もその一人。結婚相談所に訪れた彼女は、私との初めての面談で、こう言いました。
「マッチングアプリで婚活していたら、男性のことが信用できなくなりました」
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奈美さんは身長が165cmで、お付き合いする男性は170cm以上の人がいいという希望がありました。ところがアプリのプロフィールに170cm以上と書いている男性と会ってみたら、どうも目線が同じだっといいます。奈美さんはヒールの靴を履いていないのに目線が同じということは、明らかに相手の男性は165cm以下ということです。「そんなしょうもないことで嘘をつくなんて…」と身長が低いことよりも、ずるい態度に引いてしまったそうです。その後、奈美さんはマッチングアプリを続け、他の男性と出会いお付き合いすることになりました。関係も深くなり、それまでは聞きづらかった話をすることが増えました。それまで付き合っていた彼女のこと、家族のこと、そしてお金の話など踏み込んだ質問を彼女は男性にしました。明らかにお金を持っていない何気ない会話だったそうですが、貯金や生活費、毎月何にどれくらいお金を使っているかなどを聞いたとき、ある違和感に襲われます。その男性は、プロフィールには年収500万円以上に書いていました。しかし住んでいる家の家賃を聞くと、かなり古くて安いアパートで貯金額も100万円程度でした。浪費家でもなかったので、明らかに、500万円の年収からは下回る生活をしていたのです。Photo by iStock 思い切って「年収500万もないように思うのですが…」と聞いてみると、「年収? 400万もないよ」と、悪びれる様子もありませんでした。奈美さんからすると驚きの告白だったわけですが、相手の男性はプロフィールに年収500万円と書いていたことすら忘れていたといいます。様子がおかしいと感じた奈美さんは、プロフィールの他の項目でも嘘をついているのではないかと思い、詰めてみることにしました。すると、学歴も偽っていると判明します。プロフィールでは大学卒だったのが、実は高卒だったのです。奈美さんは衝撃を受け、相手の男性のことがまったく信用できなくなり、お別れします。その後もマッチングアプリを利用しますが、同じように嘘をつかれ、彼女は「マッチングアプリのプロフィールの嘘」に疲れてしまいます。そして、結婚相談所の扉を叩いたのです。【後編】では、なぜここまでマッチングアプリでは嘘をつく行為や「盛る」行為が行われているのか、実際どれだけ盛っているのかを、独自で行った統計をもとに解説します。
奈美さんは身長が165cmで、お付き合いする男性は170cm以上の人がいいという希望がありました。
ところがアプリのプロフィールに170cm以上と書いている男性と会ってみたら、どうも目線が同じだっといいます。奈美さんはヒールの靴を履いていないのに目線が同じということは、明らかに相手の男性は165cm以下ということです。
「そんなしょうもないことで嘘をつくなんて…」
と身長が低いことよりも、ずるい態度に引いてしまったそうです。
その後、奈美さんはマッチングアプリを続け、他の男性と出会いお付き合いすることになりました。関係も深くなり、それまでは聞きづらかった話をすることが増えました。
それまで付き合っていた彼女のこと、家族のこと、そしてお金の話など踏み込んだ質問を彼女は男性にしました。
何気ない会話だったそうですが、貯金や生活費、毎月何にどれくらいお金を使っているかなどを聞いたとき、ある違和感に襲われます。
その男性は、プロフィールには年収500万円以上に書いていました。
しかし住んでいる家の家賃を聞くと、かなり古くて安いアパートで貯金額も100万円程度でした。浪費家でもなかったので、明らかに、500万円の年収からは下回る生活をしていたのです。
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思い切って「年収500万もないように思うのですが…」と聞いてみると、「年収? 400万もないよ」と、悪びれる様子もありませんでした。奈美さんからすると驚きの告白だったわけですが、相手の男性はプロフィールに年収500万円と書いていたことすら忘れていたといいます。様子がおかしいと感じた奈美さんは、プロフィールの他の項目でも嘘をついているのではないかと思い、詰めてみることにしました。すると、学歴も偽っていると判明します。プロフィールでは大学卒だったのが、実は高卒だったのです。奈美さんは衝撃を受け、相手の男性のことがまったく信用できなくなり、お別れします。その後もマッチングアプリを利用しますが、同じように嘘をつかれ、彼女は「マッチングアプリのプロフィールの嘘」に疲れてしまいます。そして、結婚相談所の扉を叩いたのです。【後編】では、なぜここまでマッチングアプリでは嘘をつく行為や「盛る」行為が行われているのか、実際どれだけ盛っているのかを、独自で行った統計をもとに解説します。
思い切って
「年収500万もないように思うのですが…」
と聞いてみると、
「年収? 400万もないよ」
と、悪びれる様子もありませんでした。
奈美さんからすると驚きの告白だったわけですが、相手の男性はプロフィールに年収500万円と書いていたことすら忘れていたといいます。
様子がおかしいと感じた奈美さんは、プロフィールの他の項目でも嘘をついているのではないかと思い、詰めてみることにしました。
すると、学歴も偽っていると判明します。プロフィールでは大学卒だったのが、実は高卒だったのです。
奈美さんは衝撃を受け、相手の男性のことがまったく信用できなくなり、お別れします。
その後もマッチングアプリを利用しますが、同じように嘘をつかれ、彼女は「マッチングアプリのプロフィールの嘘」に疲れてしまいます。そして、結婚相談所の扉を叩いたのです。
【後編】では、なぜここまでマッチングアプリでは嘘をつく行為や「盛る」行為が行われているのか、実際どれだけ盛っているのかを、独自で行った統計をもとに解説します。