「小室問題」がようやく落ち着いた格好の秋篠宮家にとって、目下の“最優先課題”は悠仁さまの健やかなご成長に他ならない。高校生になられて半年余り。将来のお世継ぎを立派にお育てになる重責を背負われる紀子妃は、この上なく気をもまれているというのだ。
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【写真】吉報が届いた「眞子さん」が見せた、自由の国・アメリカでのリラックスした様子 ピンクの“チラ見せ”でラフな着こなし 悠仁さまの通われる筑波大附属高校は、言わずと知れた都内屈指の進学校である。今年2月の受験、そして4月に行われた入学式の模様は大々的に報じられ、学校近辺も騒然となっていたのだが、現在、周囲は思いの外静けさを取り戻しているのだという。

悠仁さま「悠仁さまはご登校時、地下鉄有楽町線の護国寺駅にほど近い場所まで車で乗りつけ、降りられてから学校までの坂道を上られています。下校の際も、他の生徒と同じく正門から出て坂を下り、大通りから脇に入った駐車位置まで歩かれている。すれ違っても振り返るような人はおらず、完全に街なかに溶け込んでおられるご様子です」 とは、さる宮内庁関係者。「車を停めている場所の道幅が狭く、タイミングによっては乗り降りの際に通行人と接触しそうになることもあるのですが、そうした時、悠仁さまは『すみません』と、通行人にお声をかけられてからドアをお開けになります。ただし、やはり相手は悠仁さまだとは気付かないのですが……」バドミントン部の練習にスポーツ大会 かねて秋篠宮ご夫妻は、悠仁さまの“特別扱い”を望んでこられなかったというから、まずはそのご意向が反映された日常が繰り広げられているといえよう。試みに今秋のスケジュールについて高校に尋ねると、「当校は2学期制をとっております。前期の定期(期末)試験は9月27日から30日まで行われ、10月6日が終業式。後期は10月12日に始業し、行事などがない限りは基本的に土曜日も毎週、半日の授業があります」(副校長) 悠仁さまは期末試験後のお休み、学校が言うところの「自宅学習期間」を利用されて10月1日、伊勢神宮を参拝なさっている。また宮内庁担当記者によれば、「この“秋休み”の間は、ご自宅での勉強のほか、所属されるバドミントン部の練習で学校に通われていました。また後期に入ってからは学校でスポーツ大会が催され、悠仁さまはバレーボールの試合に出ておられたのです」お誕生日に公開された映像科目によってむらが 日頃の部活動では、下校時間が18時を過ぎることも珍しくないという。新たな環境にすっかり順応され、充実した生活を送られているかにうかがえるのだが、そんな中で気がかりな報道がある。先ごろ「女性自身」が、悠仁さまが先の期末試験で“現国で赤点レベルの点数”を取られるなど、成績が伸び悩んでおられると報じたのだった。もっとも、「1年生の現国は今回、テストではなくレポート提出だったはずですが……」 学校関係者はそう話し、「ただし、悠仁さまは決して上位の成績というわけではなく、科目によってむらがあるとも聞いています」“赤点”の真相はひとまず置くとして、悠仁さまの学業に懸案が生じているとみるのが妥当だろう。中学時代は上位でも…「宮邸では、紀子妃殿下が学校の成績に文字通り一喜一憂なさっています」 そう明かすのは、秋篠宮家の事情を知る人物である。「妃殿下は、ただでさえ悠仁さまが校内で目立つ存在であることから、恥ずかしくない成績を収めてほしいと切に願われています。今年2月、受験と前後して作文コンクールでの“無断引用”が明るみに出た際には、将来のお世継ぎのイメージダウンをいたく憂慮され、また周囲の大人たちの不注意でもあるとして、あらためて職員を厳しく“ご指導”なさっていました。そうした経緯もあって、学業にはいっそうナーバスになっておられるのです」 紀子妃が懸念される“要素”はこれにとどまらず、「幼稚園から通われたお茶の水女子大附属では、途中で成績優秀な男子が受験で外部に出てしまうこともあり、中学時代の悠仁さまは、男子では上位の成績でいらっしゃった。それが一転、筑附は優秀な生徒だらけ。制服がないなど自由な校風ではあるものの、やはり受験校特有の雰囲気がある。それまで過ごされてきた環境とは大違いであり、戸惑いを覚えられているともうかがっています」(同)受験事情も収集 まだ1年生ながら、そこは進学校らしく、周りの生徒たちは早くも“受験モード”に入っているというのだが、「同級生のように進学塾へ通うわけにはいかず、かといって学校で特別な受験対策を施してくれるわけでもない。他の生徒と同じく3年後に“試練”を迎えられる悠仁さまは、これにご自身で備えなければなりません。中学時代は両殿下のご意向で宮邸に複数の家庭教師をお招きし、放課後などを自宅学習に充てておられましたが、現在も引き続き家庭教師をお雇いし、勉強とともに、偏差値など最新の受験事情も収集なさっているといいます」(同) が、将来のお世継ぎに求められるのは“受験突破力”だけではない。さる皇室ジャーナリストが言う。「自然との触れ合いを重んじ、動植物を慈しまれるのが秋篠宮家の伝統と言っても過言ではありません。悠仁さまもこれまで宮邸でお魚や昆虫の観察をなさり、また農作物の栽培に精を出されてきました」一定の学力は不可欠 今夏はご旅行もなさっており、「お盆明けに長野の栂池高原にお一人で出かけられ、もっぱらトンボの観察をなさっていました。いったんご帰京後、今度は両殿下とご一緒に2泊3日のご日程で八ヶ岳へと赴かれ、散策を楽しまれている。将来のお世継ぎにとっては貴重なご経験であり、受験が本格化する前に思い出作りをなさりたいとのご意向もあったのでしょう」(同) とはいえ、「いかんせん筑附のような受験校の生徒は、夏期講習など勉強に余念がない。屈指の進学校に身を置き、3年後に再び“熾烈(しれつ)な競争”に身を投じられるお立場としては、ややのんびりした夏休みだったと言わざるを得ません」(同) これまでは悠仁さまの東大進学を紀子妃が熱望されていると報じられており、「推薦入試であれ一般受験であれ、もし東大を目指されるのであれば一定の学力は不可欠でしょうが……」 と、前出の事情を知る人物が続ける。「一方で、10代の時期にしかできない大切なご経験もおありです。それでも進学校に入られた以上、成績が不振であれば“最初から身の丈に合わなかったのでは”といった疑念を招きかねない。そのジレンマに、妃殿下は悩まれているのです」モチベーションを保ちにくい? 懸念の尽きないご一家について、家族問題カウンセラーの山脇由貴子氏が言う。「ご自身の勉強に対する“やる気”が大事なのはもちろんですが、その前提として『学校が楽しいか』『なじめているか』といった点が重要になってきます。悠仁さまの高校は学習院とは異なり、皇室に慣れていません。周囲と距離が生じてなじむことができなければ、その学校で頑張ろうというお気持ちも薄れてしまうことでしょう」 その上で、以下のように解説するのだ。「もし悠仁さまが自らのご希望ではなく、ご両親のご意向で筑附へ進学なさったのだとしたら、なおさらモチベーションを保ちにくいはずです。秋篠宮家は、お子様方のご意思を尊重される家風とはいわれながらも、眞子さんの結婚については皇族として冷淡な対応をなさいました。そのご様子を悠仁さまも目の当たりにされており、“本当にやりたいようにはできないのだろうか”と、混沌とした感情を抱かれてもおかしくありません」 ご進学にひとかたならぬ思いを寄せられる紀子妃もまた、「“特別扱いはしないでほしい”という秋篠宮さまのご意向に従われながらも、立派なお世継ぎを育てなければならない難しいお立場だと拝察いたします。ですが、そんな状況下でも『初めての“東大出の天皇”を世に送り出したい』『そんな優秀な息子を育て上げた母だと思われたい』といったご意向をお持ちなのではないでしょうか」「お田植え」の違和感 かような紀子妃のお姿には、皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授も、「悠仁さまが将来の天皇にふさわしいとアピールなさりたいあまり、やや先走っておられるのではと感じます。今年9月6日のお誕生日には、赤坂御用地内で水田を見守られる悠仁さまの映像が公開されました。が、お田植えとは昭和天皇が始められ、御代替わりで上皇さま、今上陛下へと受け継がれたもの。ご自身の趣味としてならばともかく、そのお姿を国民に喧伝なさるのは、いわば“勇み足”なのではないでしょうか」 そう指摘するのだ。「いまの悠仁さまに求められるのは立派な学歴ではなく、立派な人格を身に付け、将来の天皇のご自覚をお持ちになることです。悠仁さまが歩まれている学歴のレールは、受験競争の中でも最も激しい場所へ向かっている。競争社会の只中にある受験校での生活において、これからの時代にふさわしい帝王学を学ばれ、将来のお立場についてお考えになるゆとりがあるのか、心配でなりません」「週刊新潮」2022年11月24日号 掲載
悠仁さまの通われる筑波大附属高校は、言わずと知れた都内屈指の進学校である。今年2月の受験、そして4月に行われた入学式の模様は大々的に報じられ、学校近辺も騒然となっていたのだが、現在、周囲は思いの外静けさを取り戻しているのだという。
「悠仁さまはご登校時、地下鉄有楽町線の護国寺駅にほど近い場所まで車で乗りつけ、降りられてから学校までの坂道を上られています。下校の際も、他の生徒と同じく正門から出て坂を下り、大通りから脇に入った駐車位置まで歩かれている。すれ違っても振り返るような人はおらず、完全に街なかに溶け込んでおられるご様子です」
とは、さる宮内庁関係者。
「車を停めている場所の道幅が狭く、タイミングによっては乗り降りの際に通行人と接触しそうになることもあるのですが、そうした時、悠仁さまは『すみません』と、通行人にお声をかけられてからドアをお開けになります。ただし、やはり相手は悠仁さまだとは気付かないのですが……」
かねて秋篠宮ご夫妻は、悠仁さまの“特別扱い”を望んでこられなかったというから、まずはそのご意向が反映された日常が繰り広げられているといえよう。試みに今秋のスケジュールについて高校に尋ねると、
「当校は2学期制をとっております。前期の定期(期末)試験は9月27日から30日まで行われ、10月6日が終業式。後期は10月12日に始業し、行事などがない限りは基本的に土曜日も毎週、半日の授業があります」(副校長)
悠仁さまは期末試験後のお休み、学校が言うところの「自宅学習期間」を利用されて10月1日、伊勢神宮を参拝なさっている。また宮内庁担当記者によれば、
「この“秋休み”の間は、ご自宅での勉強のほか、所属されるバドミントン部の練習で学校に通われていました。また後期に入ってからは学校でスポーツ大会が催され、悠仁さまはバレーボールの試合に出ておられたのです」
日頃の部活動では、下校時間が18時を過ぎることも珍しくないという。新たな環境にすっかり順応され、充実した生活を送られているかにうかがえるのだが、そんな中で気がかりな報道がある。先ごろ「女性自身」が、悠仁さまが先の期末試験で“現国で赤点レベルの点数”を取られるなど、成績が伸び悩んでおられると報じたのだった。もっとも、
「1年生の現国は今回、テストではなくレポート提出だったはずですが……」
学校関係者はそう話し、
「ただし、悠仁さまは決して上位の成績というわけではなく、科目によってむらがあるとも聞いています」
“赤点”の真相はひとまず置くとして、悠仁さまの学業に懸案が生じているとみるのが妥当だろう。
「宮邸では、紀子妃殿下が学校の成績に文字通り一喜一憂なさっています」
そう明かすのは、秋篠宮家の事情を知る人物である。
「妃殿下は、ただでさえ悠仁さまが校内で目立つ存在であることから、恥ずかしくない成績を収めてほしいと切に願われています。今年2月、受験と前後して作文コンクールでの“無断引用”が明るみに出た際には、将来のお世継ぎのイメージダウンをいたく憂慮され、また周囲の大人たちの不注意でもあるとして、あらためて職員を厳しく“ご指導”なさっていました。そうした経緯もあって、学業にはいっそうナーバスになっておられるのです」
紀子妃が懸念される“要素”はこれにとどまらず、
「幼稚園から通われたお茶の水女子大附属では、途中で成績優秀な男子が受験で外部に出てしまうこともあり、中学時代の悠仁さまは、男子では上位の成績でいらっしゃった。それが一転、筑附は優秀な生徒だらけ。制服がないなど自由な校風ではあるものの、やはり受験校特有の雰囲気がある。それまで過ごされてきた環境とは大違いであり、戸惑いを覚えられているともうかがっています」(同)
まだ1年生ながら、そこは進学校らしく、周りの生徒たちは早くも“受験モード”に入っているというのだが、
「同級生のように進学塾へ通うわけにはいかず、かといって学校で特別な受験対策を施してくれるわけでもない。他の生徒と同じく3年後に“試練”を迎えられる悠仁さまは、これにご自身で備えなければなりません。中学時代は両殿下のご意向で宮邸に複数の家庭教師をお招きし、放課後などを自宅学習に充てておられましたが、現在も引き続き家庭教師をお雇いし、勉強とともに、偏差値など最新の受験事情も収集なさっているといいます」(同)
が、将来のお世継ぎに求められるのは“受験突破力”だけではない。さる皇室ジャーナリストが言う。
「自然との触れ合いを重んじ、動植物を慈しまれるのが秋篠宮家の伝統と言っても過言ではありません。悠仁さまもこれまで宮邸でお魚や昆虫の観察をなさり、また農作物の栽培に精を出されてきました」
今夏はご旅行もなさっており、
「お盆明けに長野の栂池高原にお一人で出かけられ、もっぱらトンボの観察をなさっていました。いったんご帰京後、今度は両殿下とご一緒に2泊3日のご日程で八ヶ岳へと赴かれ、散策を楽しまれている。将来のお世継ぎにとっては貴重なご経験であり、受験が本格化する前に思い出作りをなさりたいとのご意向もあったのでしょう」(同)
とはいえ、
「いかんせん筑附のような受験校の生徒は、夏期講習など勉強に余念がない。屈指の進学校に身を置き、3年後に再び“熾烈(しれつ)な競争”に身を投じられるお立場としては、ややのんびりした夏休みだったと言わざるを得ません」(同)
これまでは悠仁さまの東大進学を紀子妃が熱望されていると報じられており、
「推薦入試であれ一般受験であれ、もし東大を目指されるのであれば一定の学力は不可欠でしょうが……」
と、前出の事情を知る人物が続ける。
「一方で、10代の時期にしかできない大切なご経験もおありです。それでも進学校に入られた以上、成績が不振であれば“最初から身の丈に合わなかったのでは”といった疑念を招きかねない。そのジレンマに、妃殿下は悩まれているのです」
懸念の尽きないご一家について、家族問題カウンセラーの山脇由貴子氏が言う。
「ご自身の勉強に対する“やる気”が大事なのはもちろんですが、その前提として『学校が楽しいか』『なじめているか』といった点が重要になってきます。悠仁さまの高校は学習院とは異なり、皇室に慣れていません。周囲と距離が生じてなじむことができなければ、その学校で頑張ろうというお気持ちも薄れてしまうことでしょう」
その上で、以下のように解説するのだ。
「もし悠仁さまが自らのご希望ではなく、ご両親のご意向で筑附へ進学なさったのだとしたら、なおさらモチベーションを保ちにくいはずです。秋篠宮家は、お子様方のご意思を尊重される家風とはいわれながらも、眞子さんの結婚については皇族として冷淡な対応をなさいました。そのご様子を悠仁さまも目の当たりにされており、“本当にやりたいようにはできないのだろうか”と、混沌とした感情を抱かれてもおかしくありません」
ご進学にひとかたならぬ思いを寄せられる紀子妃もまた、
「“特別扱いはしないでほしい”という秋篠宮さまのご意向に従われながらも、立派なお世継ぎを育てなければならない難しいお立場だと拝察いたします。ですが、そんな状況下でも『初めての“東大出の天皇”を世に送り出したい』『そんな優秀な息子を育て上げた母だと思われたい』といったご意向をお持ちなのではないでしょうか」
かような紀子妃のお姿には、皇室制度に詳しい小田部雄次・静岡福祉大学名誉教授も、
「悠仁さまが将来の天皇にふさわしいとアピールなさりたいあまり、やや先走っておられるのではと感じます。今年9月6日のお誕生日には、赤坂御用地内で水田を見守られる悠仁さまの映像が公開されました。が、お田植えとは昭和天皇が始められ、御代替わりで上皇さま、今上陛下へと受け継がれたもの。ご自身の趣味としてならばともかく、そのお姿を国民に喧伝なさるのは、いわば“勇み足”なのではないでしょうか」
そう指摘するのだ。
「いまの悠仁さまに求められるのは立派な学歴ではなく、立派な人格を身に付け、将来の天皇のご自覚をお持ちになることです。悠仁さまが歩まれている学歴のレールは、受験競争の中でも最も激しい場所へ向かっている。競争社会の只中にある受験校での生活において、これからの時代にふさわしい帝王学を学ばれ、将来のお立場についてお考えになるゆとりがあるのか、心配でなりません」
「週刊新潮」2022年11月24日号 掲載