東京地裁、東京高裁などが入る裁判所合同庁舎=2013年11月、東京・霞が関
地下鉄サリン事件などを起こしたオウム真理教に対する1995年の解散命令請求の関連記録を、東京地裁が廃棄していたことが24日、地裁への取材で分かった。和歌山県の明覚寺に対する解散命令の関連記録廃棄も判明。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令請求が現在焦点となる中、宗教法人法に基づき解散を命じた数少ない先例の記録廃棄が判明したことで、裁判記録の適切な保存を求める声がさらに強まりそうだ。
裁判記録を巡っては、重要な民事裁判の記録廃棄が近年問題化したほか、重大少年事件の記録廃棄も各地の家裁で相次いで発覚している。