お待ちかね、「冬のボーナス」の季節です。2割を超える企業がアップを予定しているなか、ボーナス商戦にも“ある傾向”が出ています。
■“冬のボーナスUP”企業 去年比2.7ポイント↑
エンジニア 20代:「(Q.ボーナスもう出ました?)出ました。ボーナスの額自体は、ちょっと増えた。5%ぐらい増えた」
不動産業 40代:「今週(ボーナスが)出る予定で、明細みたいなものをもらったんですけど、下がりました。夏に比べたら、10万ぐらい下がった」
20代:「年々、ちょっとだけ上がっているかなと」
航空関係 30代:「去年より少し増えたかなという感じ。やっぱりコロナ前に比べると、全然少ないんで、早く戻ってほしい」「(Q.あと、どれぐらい上がってほしい?)あと50万円ぐらい上がったらいい」
今年の冬は、21.2%の企業がボーナスなど賞与の支給額をアップする予定で、去年の冬を2.7ポイント上回りました。
ボーナスの額が増えた人も多いなか、その使い道は?
夫婦:「子どもの用品を買ってあげたい」「知育玩具とか、そういうもの」
製薬関係:「ブランド物のバッグを買いました。100万弱ぐらい」
サービス業:「家電とかは、テレビを大きくする」
■今年ならではの変化 “高価格帯”エアコン人気
ボーナス商戦真っただなかの家電量販店では、消費の傾向に今年ならではの“ある変化”が見えてきました。
ビックカメラ 池袋本店・玉那覇篤さん:「今年のボーナス商戦の目玉は、こちら。上位モデルのエアコンです」
本格的な冬が訪れ、エアコンなどの暖房器具を買い求める客が増えていて、中でも「高価格帯」が人気だといいます。そのワケは?
玉那覇さん:「電気代の高騰が続いているので、例年よりも、より電気代を気にする客が増えていると感じている。性能の高い商品は、価格も高くなってしまうけど、その分、快適性や省エネ性は増していくので。10年使って頂くなかで、本体差、価格差というのは埋まるくらいの省エネ性能は持っている」
同じメーカーのエアコンで比べてみると、上位モデルは下位モデルに比べ、本体価格は14万円差がありますが、1年間の電気代はおよそ1万4000円安くなります。
10年間使用すれば、本体価格の差額は元が取れるため、高性能な上位モデルが人気だといいます。
■W杯効果で大型テレビも 今後の経済の“肝”は…
他には、こんなものも…。
玉那覇さん:「今は、ワールドカップなどご覧頂いたお客様が、大画面できれいな映像で見たいというお客様が増えている」
高価格帯の「miniLEDテレビ」など、冬のボーナスを使って、大型家電を購入する人も増えていました。
帝国データバンク 情報統括部・上西伴浩部長:「ボーナスが増えた消費者は、増えた分で何かを買う。何かを買うということは、メーカーや小売り業者は売り上げがたって、収益を確保できる。各企業が努力しているが、価格転嫁も何とか頑張って、賃金の増加、ボーナスの増加で、経済活動が潤うような仕組みが、今後の経済の肝になってくると思う」