なだらかな丘陵地帯に立ちのぼる煙。
焼け落ちた屋根の隙間からは、炎が勢いよく立ちのぼる様子がうかがえる。
火の勢いは収まらず、屋根が崩落する瞬間も、上空からのカメラがとらえていた。
神戸の隣に位置する、兵庫・芦屋市の超高級住宅地・六麓荘町の邸宅。
14日午後1時半ごろ、近所の住民から消防に通報があった。
「煙が出ている」という通報を受け、消防車など8台が出て、懸命の放水が行われた。
火事のあった住宅の周囲には、不安そうに消火活動を見守る人々の姿が。
付近を通るバスも足止めされていた。
六甲山地を望む芦屋市六麓荘町は、人呼んで“西の田園調布”とも呼ばれる、関西を代表する“超”のつく高級住宅地。
多くの邸宅が並び、火事のあった住宅の隣には、テニスコートもあった。
そうした現場で起きた火事。炎が出た住宅のベランダには、消火にあたる複数の消防隊員の姿もとらえられている。
当時、乾燥・強風注意報が出ていた芦屋市。隣の神戸市では、風速6メートル以上の風が吹き、湿度は25%と、火が燃え広がりやすい条件となっていた。
警察や消防によると、この家の住民とは連絡が取れていて、けが人や逃げ遅れはないとみられている。
また、隣の家への延焼はないという。
警察と消防が、出火の原因を調べている。