12日午前10時ごろ、千葉市中央区にある小学校に、“世界最強の闘犬”とも言われる大型犬「ピットブル」と別の犬、合わせて2頭が侵入しました。
目撃者によると、犬は胴の長さは70~80cm、高さは40~50cmほどあったといいます。大人でも恐怖を感じる犬の侵入に、現場は一時騒然。しかし、この騒動でけが人は出ませんでした。
その裏には、駆けつけた“ある女性”の活躍があったというのです。「めざまし8」はその女性を取材。当時起きていた一部始終を聞きました。
駆けつけた女性:うちのペキニーズ(小型犬)が騒がしかったので、おかしいなと思って外を見たら、ピットブルちゃんらが2頭いて「あれ?」と思いまして。
飼い犬の声から異常を感じた女性が様子をうかがうと、そこにはピットブルともう1頭の犬が。女性はすぐさま“ある行動”に出ました。
駆けつけた女性:こちらの方に小屋がありまして、とりあえず誘導できたらとおやつをあげていたんですけど。「はいここだよ、ほら、おいでおいで、食べな食べな」って。
なんと女性は、犬のおやつを片手に、たまたま空いていたニワトリ小屋に2頭を誘導。小屋に入った2頭はその後、無事捕獲。事なきを得たといいます。
なぜそれほど冷静に対応できたのでしょうか?
駆けつけた女性:犬は何も悪くないし、本当に人懐っこい、いい子だったんです。
女性は、自宅でも犬を飼っていて、犬の扱いには慣れていたといいます。与えたエサも、自宅で飼っている犬用のものを夫に持ってきてもらったというのです。
犬の生態などに詳しい、日本ペット診療所の山川晃平院長は、女性の行動についてこう話します。
日本ペット診療所 山川晃平 院長:ちゃんと犬との付き合い方を分かっているから、扱いの難しい犬でもうまく捕獲の方向にもっていけたということなので、その方が本当に勇敢であったと思いますし、適切な処置をとれてよかったと思います。
(めざまし8 12 月14日放送)