小学生の習い事など学校以外での体験に関して、所得の低い世帯では学校以外の活動が1年間に一度もない子どもがおよそ3分の1に上り、「体験の格差」が生じていることが民間団体の調査でわかりました。
この調査は今年10月、全国の小学生を持つおよそ2000人の保護者を対象に民間団体が行ったものです。
その結果、世帯年収300万円未満の家庭では、およそ3人に1人が習い事や旅行などの学校以外の活動をこの1年で一度も行っていないことがわかりました。
学校以外での活動にかける1年間の平均支出は、▲世帯年収300万円未満の家庭では3万8363円、▲600万円以上の家庭では10万6674円と2.7倍の差があります。
また、物価の高騰により経済的に厳しい家庭ほど体験の機会は減少していて、調査にあたった団体は「体験の格差は今後さらに拡大する可能性がある」と指摘しています。