紅麹サプリから“強毒”プベルル酸…大阪工場老朽化が原因か「青カビが作った可能性」

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海外でも健康被害を訴える人が増えています。小林製薬の紅麹(こうじ)原料を使って製造されたサプリメントを服用後、腎不全となった人などが台湾で6人に上ったということです。
先月31日、厚生労働省の職員らが検査に入ったのは、和歌山県にある小林製薬の子会社の工場です。
老朽化を理由に去年12月に閉鎖した大阪市内の工場から製造設備を引き継ぎ、今年1月から紅麹原料を製造していました。
小林製薬の紅麹の成分が含まれた健康食品を巡っては、摂取した後に腎臓の病気を発症するなどして、これまでに5人が死亡、延べ114人が入院しています。
原因究明に向け国も調査に乗り出すなか、被害は海外にも広がりを見せています。
そう訴えるのは、台湾に住む40代の女性です。
台湾当局によりますと、小林製薬の紅麹原料を使って製造されたサプリメントなどを服用後、これまでに6人が健康被害を訴えています。この中には、腎不全と診断された人も含まれています。
おととし7月から半年間、「紅麹カプセル」を服用したという女性も、今年1月に腎臓病と診断されたということです。
健康被害の原因として浮上しているのが「プベルル酸」です。
プベルル酸は、紅麹原料から検出された天然化合物で、毒性が非常に強いとされていますが、腎臓への影響は現時点で明らかになっていません。
また、プベルル酸は青カビから発生する化合物で通常、紅麹から検出される物質ではないといいます。
ではなぜ、検出されたのでしょうか。食の安全に詳しい専門家は、次のように分析します。
紅麹原料の製造過程で混入した可能性があるという青カビ。専門家は工場の老朽化についても、次のように分析します。
(「グッド!モーニング」2024年4月1日放送分より)

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