阪神優勝パレードで記念品を「メルカリ出品」した大阪府職員の告白がヤバい「タダ働きの代償です。吉村知事、何か文句あります?」

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11月23日、阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝パレードが大阪と神戸で開催された。大阪府の吉村洋文知事は「阪神タイガース38年ぶり日本一、おめでとうございます。いやめでたいですね」と「ドヤ顔」でスピーチした。
だがパレードの「場外」では、吉村知事に対して批判が渦巻いていた。パレードの冠に《兵庫・大阪連携「阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード」~2025 年大阪・関西万博 500 日前!~》とつけて、万博のPRに「政治的利用」をしたこと、さらには大阪府の職員をボランティアで「ただ働き」させた、パレード費用をクラウドファンディングで募ったものの目標額が集まらなかった……。
そうした批判に対して、吉村知事は囲み会見でこう反論した。
「パレードが大阪、関西の元気につながればいい」
「万博協会は実行委員会に入るかとの協議もあったが、入らなかった。万博と(パレードは)切り離した」
「ボランティアを募集して(職員の)成績、人事にかかわるわけでないと発信してやっている。趣旨に賛同した人が手を挙げている。パレードを盛り上げたいとやっている。全員がむりやり駆り出されたというが、阪神、オリックスファンもいる。メディアがやり過ぎと思う」
(c)現代ビジネス
大阪と神戸のパレードでは合計96万人が詰めかけたと公式発表されたが、クラウドファンディングでは、パレードの費用が5億円。集まったのは1億円弱で、残りは協賛のスポンサーが4億円あまりを負担することになった。
この日吉村知事は、「クラファンは達していないが趣旨に賛同して思いを寄付してくれた、うれしい。クラファンは大成功だ。批判を受けたが実行したクラファンは大成功し、反省することはない」と、さながら「独演会」を展開した。
阪神の岡田彰布監督とツーショット写真におさまる吉村知事のジャケットには「EX2025」のロゴが入っており、相変わらずの「万博便乗」会見だったといえる。
大阪府と大阪市は、パレードに合計2500人のボランティアを投入した。兵庫県は「休日出勤」として職務として職員を募集したのとは対照的だ。吉村知事は、SPと職員に囲まれてパレード会場から意気揚々と引き上げた。
このパレードが終わるやいなや、ボランティアとして参加した大阪府の職員・Yさんは、無償で提供された、阪神とオリックスのロゴに《VICTORY PAREDE》と背中に入る、白のスタッフジャンパーと帽子を丁寧にたたんで、あらかじめ用意していたバックに詰めていた。
府職員のYさんはこのジャンパーと帽子をメルカリで転売した。Yさんの話を聞こう。
「吉村知事は公務で、パレードに参加しています。しかしこちらはボランティアで交通費もランチ代もでません。文句を言われる筋合いはない」
Yさんは、自宅に帰る途中にスマートフォンでスタッフジャンパーと帽子を撮影し、メルカリに出品、すると数分で1万円を超す値段がついて売却したという。
(c)現代ビジネス
「出品作業は子どもにやってもらいました。吉村知事のことだから、どんな難癖をつけてくるかわからない。さっさと悪い思い出を消し去るにも、手放すのがいいと考えました。
吉村知事もこんな無茶なことしているので、メルカリ出品に文句言えないでしょう。祭日にもかかわらず公務員にボランティアを強要するような手法はやめるべきだ」
そう語ったYさんは、スマートフォンでメルカリ出品したスクショを「現代ビジネス」記者に送信してきた。パレードの行われた大阪の御堂筋近くのコンビニエンスストア近くで、Yさんが話を続ける。
「同僚にも頼まれて、お昼ごはんを買いにきたが、売り切れていました。お菓子で空腹を満たすしかなかった。ボランティアで一円のもらわず働かされて、ランチも食べられない。食べ物の恨みは怖いですよ、吉村知事」
Yさんは苦笑しながら語った。
阪神ファンだが、当初はボランティアに参加するつもりはなかったという。11月23日は、祝日、勤労感謝の日なので言葉通りゆっくり休もうと思っていたからだ。しかし、吉村知事がパレードのボランティア募集を公表するやいなや、職場には暗い空気が漂ったという。
「上司は強制ではないと言いながら『上からいろいろあってさ』と、すぐにボランティアに応じると職場で公言。メールでもボランティアを募り始めた。府庁はどの職場も実は非正規職員がけっこうな数がいます。
職員が応じないと非正規の皆さんになんらかの影響が及びかねないと思ったので、私も仕方なくボランティアに応じることにしました。妻はムッとしていましたが、子どもはSNSで調べたのか『スタッフジャンパーを売れば小遣いになるから』と嬉しそうでした。職場では、非正規の方のことも考えて、年長者からボランティアに手を挙げる感じでした」(Yさん)
Yさんは、せめて「役得」でパレードを見物できる場所に配置をと願っていた。しかし、パレードのあるメインストリート・御堂筋からは路地を入ったところでの誘導の担当となったという。
「パレードの赤いバスが見れたのは一瞬でした。岡田監督、近本、大山、ちょっとでもみたかった。御堂筋沿い担当の職員は『少しだが見れた』と喜んでいましたが……。私は路地に人が殺到して制限がかかり、文句を言われてただ謝るばかりでサンドバッグ状態。これはボランティアではなく業務にしてもらわないとなぁ」(Yさん)
Yさんのような思いの人は少なくなかったようで、パレードの終了後、メルカリやヤフオクにはスタッフジャンパーなど「非売品」の出品が殺到し、次々と落札されていった。高いものは2万円超えというものもあった。
(c)現代ビジネス
パレードの翌日、吉村知事は「個人の所有物なので、出品もかまわない」と「大岡裁き」のようなコメントを出した。しかし、法律で公務員の兼業禁止は誰もが知るところ。Yさんのような非売品の「転売ヤー」とおぼしき行為も問題はないのか。Yさんが最後に語る。
「それなら、最初からジャンパーなどの提供はなくてもいいので、その分、日当もしくは交通費とランチ代だけでもプラスしてくれたらよかったと同僚も言っている。吉村知事のご都合主義には言葉もありません。
これで万博がはじまれば、また理由をつけてボランティアになるのでしょうか。万博は『みゃくみゃく』という評判よろしくないキャラクターなので、非売品をもらってもメルカリなどでは見向きもされないでしょうけどね。いやあ心配です」
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