青木容疑者、「ぼっち」に過敏反応=大学中退後、内向的に―長野発砲

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少年時代は活発な野球少年だったという青木政憲容疑者(31)は、大学中退を機に内向的になり、他者との関わりを無くしていったとされる。
住民女性を襲った動機として「(独り)ぼっちとばかにされたと思った」と話しており、ある捜査関係者は「『ぼっち』に敏感に反応する」と指摘。長野県警は青木容疑者の生い立ちについても解明を進めている。
「部活は野球部で朝の練習以外は毎回(たぶん)参加した」。キャッチャーだった青木容疑者は卒業文集で中学校生活をこうつづっていた。近隣住民は当時の青木容疑者について「明るくて活発な子」「おとなしいけど、気配りができて親切だった」と振り返る。
高校は長野県内有数の進学校に進み、東京の大学に入学後は首都圏で1人暮らしを始めたが、間もなく中退。「この頃から様子が変わった」と知人らは口をそろえる。親族によると、他人とほとんど会話をしなくなったという。実家に戻った後は父親の勧めもあり、近くの果樹園でブドウなどの栽培を開始。事件直前も1人で農作業をしている様子が近隣住民に目撃されていた。
昨年開業した中野市内のジェラート店では、アイスクリームの味付けを研究していた。常連の女性は「声を掛けてもうなずく程度で、表には出てこない。一緒に働いている母親が代弁してくれる感じだった」と話す。
ナイフで刺され死亡した竹内靖子さん(70)、村上幸枝さん(66)との面識は薄かったとみられ、県警は青木容疑者の思い込みだったとみている。ある捜査関係者は「『ぼっち』は、本人にとって異常に反応してしまうキーワード。過去にそうからかわれ、敏感になった可能性がある。生い立ちを究明し、なぜ引き金になったのか調べる必要がある」と話している。

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