『爆発する可能性があると注意書きがあった』 電動自転車“非純正バッテリー”爆発事故 自転車店・専門家にバッテリー使用時の注意点を聞く【ひるおび】

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電動アシスト自転車のバッテリーが突然爆発する事故が起こりました。爆発したのは「純正品ではない」バッテリー。非純正バッテリーの危険性と、日常でバッテリーを使用する時に注意すべきことをお伝えします。
【写真を見る】『爆発する可能性があると注意書きがあった』 電動自転車“非純正バッテリー”爆発事故 自転車店・専門家にバッテリー使用時の注意点を聞く【ひるおび】新宿の歩道で突然爆発 バッテリーは非純正品”5月30日の午前11時半過ぎ、東京・新宿の歩道で「自転車が爆発している」と110番通報がありました。30代の女性が電動アシスト自転車に乗り走行していたところ、バッテリーから煙が出始め、その後爆発し車体は全焼しました。女性は爆発前に避難をしていたため、けがはありませんでした。女性は警視庁の聞き取りに対し、「バッテリーは純正品ではなく通販で買った中国製品。『爆発する可能性がある』という注意書きがあった」と話しています。

電動自転車のバッテリー発火事故 5年前の4倍にNITE(製品評価技術基盤機構)によると、非純正品は安価であることが多いが、安全性が劣る製品が出回っていることもあるということです。例えば、純正品に安全装置が5個付いているところ、非純正品は安全装置が3個という場合も。電動自転車のバッテリーによる発火事故は増加しており、5年前の約4倍の30件に上っています。乗車する前や、アシスト力が減っていると感じたときは、バッテリーの状態を確認してください。コメンテーター 朝日奈央:非純正品ってやっぱり少し安かったりするから、手を出してしまうのかなと思いますが、やっぱりこういう事故を見ると危ないので気をつけなきゃなと思います。バッテリー自体も外に置きっぱなしはよくないとか聞いたことがあるので、取り扱いに注意が必要かなと思います。「専用充電器以外で充電しない」自転車店が教えるポイント電動アシスト自転車専門店「モトベロ二子玉川」の大地祐太朗店長によると、純正品においても「バッテリー購入後の年数が長期に及ぶ場合、状態の確認が必要」とのことです。さらに、▼専用充電器以外で充電しない▼落下など強い衝撃を受けたら使用しない▼高温になる場所に近づけないなども覚えておくべきポイントです。補償の対象外になることも…非純正品使用のリスク落語家 立川志らく:注意書きに「爆発する可能性がある」って書いてあるものを売っていいのか。買う方もそう書いてあったら買っちゃダメですよね。怖すぎますもんね。家だと、火事になる可能性もあるし、他の家に迷惑かけてしまうわけだし。弁護士 八代英輝:爆発する可能性があると書いたからといって、そのバッテリーの企業が免責されるわけではないです。また、注意しなければいけないのは、純正品以外のものを用いた場合には、自転車本体が国産のメーカー品であったとしても補償の対象外になってしまう可能性が非常に高いということです。NITEは非純正バッテリーのリスクとして▼設計不良で安全保護装置が作動しないリスクが高い▼品質管理が不十分な場合があり普通に使っても事故に至るリスクが高い▼事故が発生した際、取り付けた機器のメーカーの対応・補償を受けられない▼リサイクルルートが確立されていないなど廃棄が困難を挙げています。掃除機やスマホも 非純正バッテリーに要注意電気掃除機やスマートフォン、電動工具やノートパソコンなど、非純正バッテリーは電動自転車以外にもあります。NITEによると、2017年から2021年の間で非純正バッテリーの事故は134件ありました。全て製品や周囲が焼損した事故で、家屋の全焼事故も発生しています。多くの事故は使用中や充電中に発生していますが、充電後に「置いていただけ」で発火する事例も報告されています。弁護士 八代英輝:掃除用ロボットのバッテリーも非純正品はかなり出回っていますし、外出するときに動かしたりすることもあるので注意しないといけないですよね。市民防災研究所 理事・事務局長 坂口隆夫氏に日常で気を付けるべきことを聞きました。▼メーカー指定のバッテリーを必ず使用する▼バッテリーが膨張、異音、異臭、充電が最後までできない、使用時間が短いなど違和感があったら使用しない恵俊彰:とにかくメーカー指定のバッテリーを使うということを肝に銘じるべきですね。皆さん本当に気をつけてください。(ひるおび 2023年5月31日放送より)
5月30日の午前11時半過ぎ、東京・新宿の歩道で「自転車が爆発している」と110番通報がありました。30代の女性が電動アシスト自転車に乗り走行していたところ、バッテリーから煙が出始め、その後爆発し車体は全焼しました。女性は爆発前に避難をしていたため、けがはありませんでした。女性は警視庁の聞き取りに対し、「バッテリーは純正品ではなく通販で買った中国製品。『爆発する可能性がある』という注意書きがあった」と話しています。
NITE(製品評価技術基盤機構)によると、非純正品は安価であることが多いが、安全性が劣る製品が出回っていることもあるということです。例えば、純正品に安全装置が5個付いているところ、非純正品は安全装置が3個という場合も。電動自転車のバッテリーによる発火事故は増加しており、5年前の約4倍の30件に上っています。乗車する前や、アシスト力が減っていると感じたときは、バッテリーの状態を確認してください。
コメンテーター 朝日奈央:非純正品ってやっぱり少し安かったりするから、手を出してしまうのかなと思いますが、やっぱりこういう事故を見ると危ないので気をつけなきゃなと思います。バッテリー自体も外に置きっぱなしはよくないとか聞いたことがあるので、取り扱いに注意が必要かなと思います。
電動アシスト自転車専門店「モトベロ二子玉川」の大地祐太朗店長によると、純正品においても「バッテリー購入後の年数が長期に及ぶ場合、状態の確認が必要」とのことです。さらに、▼専用充電器以外で充電しない▼落下など強い衝撃を受けたら使用しない▼高温になる場所に近づけないなども覚えておくべきポイントです。
落語家 立川志らく:注意書きに「爆発する可能性がある」って書いてあるものを売っていいのか。買う方もそう書いてあったら買っちゃダメですよね。怖すぎますもんね。家だと、火事になる可能性もあるし、他の家に迷惑かけてしまうわけだし。
弁護士 八代英輝:爆発する可能性があると書いたからといって、そのバッテリーの企業が免責されるわけではないです。また、注意しなければいけないのは、純正品以外のものを用いた場合には、自転車本体が国産のメーカー品であったとしても補償の対象外になってしまう可能性が非常に高いということです。
NITEは非純正バッテリーのリスクとして▼設計不良で安全保護装置が作動しないリスクが高い▼品質管理が不十分な場合があり普通に使っても事故に至るリスクが高い▼事故が発生した際、取り付けた機器のメーカーの対応・補償を受けられない▼リサイクルルートが確立されていないなど廃棄が困難を挙げています。
電気掃除機やスマートフォン、電動工具やノートパソコンなど、非純正バッテリーは電動自転車以外にもあります。NITEによると、2017年から2021年の間で非純正バッテリーの事故は134件ありました。全て製品や周囲が焼損した事故で、家屋の全焼事故も発生しています。多くの事故は使用中や充電中に発生していますが、充電後に「置いていただけ」で発火する事例も報告されています。
弁護士 八代英輝:掃除用ロボットのバッテリーも非純正品はかなり出回っていますし、外出するときに動かしたりすることもあるので注意しないといけないですよね。
市民防災研究所 理事・事務局長 坂口隆夫氏に日常で気を付けるべきことを聞きました。▼メーカー指定のバッテリーを必ず使用する▼バッテリーが膨張、異音、異臭、充電が最後までできない、使用時間が短いなど違和感があったら使用しない
恵俊彰:とにかくメーカー指定のバッテリーを使うということを肝に銘じるべきですね。皆さん本当に気をつけてください。
(ひるおび 2023年5月31日放送より)

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