「シンゾーは偉大な友人」と悼んだトランプ氏、会見中に5度言及…「安倍氏の『遺産』で成功」見方も

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【ワシントン=太田晶久】米国のトランプ大統領は今回の日米首脳会談の日程を通じ、2017~21年の第1次政権時に蜜月関係を築いた安倍晋三・元首相に再三、言及した。
政府内には「安倍氏の『遺産』が会談を成功に導いた」(高官)との見方も出ている。
トランプ氏は会談の冒頭で安倍氏の銃撃事件に触れ、「シンゾーは偉大な友人だった。あれほど悲しかったことはない」と悼んだ。その後の共同記者会見でも、日本の防衛費増に関し「私はシンゾーと一生懸命取り組んだ」と振り返るなど、約40分間に5度、安倍氏の名前を口にした。
会談では、安倍氏の英語通訳だった外務省の高尾直・日米地位協定室長が通訳を務めた。高尾氏はトランプ氏から「little prime minister(小さな首相)」と呼ばれるなど親しまれており、会談の潤滑油となった可能性がある。
トランプ氏は就任に先立つ昨年12月には、安倍氏の昭恵夫人をフロリダ州の邸宅「マール・ア・ラーゴ」に招待し、昭恵氏を通じて「PEACE(平和)」と直筆した写真集を石破首相に贈呈。首相は会談で、写真集について「非常に感銘を受けた」と語った。

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