「一番の被害者は受験生」共通テスト2週間前に突然の閉鎖…予備校「ニチガク」資金ショートで破産申立てへ「運営が最低。許せない」生徒怒り

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合格実績92.7%とアピールしていた、東京・西新宿にある大学受験向けの予備校「ニチガク」が突然、教室を閉鎖した。大学入学共通テストが約2週間後に迫る中での閉鎖に、生徒からは怒りの声が上がっている。
ニチガクに通う高校2年生:本当に運営が最低だなと思います。突然こんな感じになっていて、誰も何も知らなくて。許せない気持ちがいっぱいです。これから受験に向けて頑張ろうとしていた時に、新年早々大変なことになった。
教室が閉鎖されたのは、新宿で40年の歴史ある指導などの実績をうたう、東京・西新宿にある予備校「ニチガク」。その運営会社が破産の申し立てをする予定があることが4日、明らかになった。
6日、教室に行ってみると、シャッターが閉められ、電気も消されていた。入り口に張られた紙には「現在債務の支払に窮する状態にあるため、破産申立てを視野に入れ、債務を整理する予定でおります」と書かれていた。
この案内文は、2025年最初の授業が行われるはずだった4日に、突然張り出された。
ニチガクに通う高校2年生:高3の人とか泣いちゃったりしてた。お金とか1年間先に払っていて、1年で多分100万円ぐらい。6月、7月までの契約だったので半年分損…。親に申し訳ない気持ちがあります。
正月休み明けの6日は、予備校に預けていた荷物を生徒が引き取りに来る様子などが見られた。
ニチガクに通う高校2年生:結構いい塾かなと思っていて、自習室の中で先生たちに質問できる環境があったり、面倒見はすごくいいなと思っていたのでショックだった。
この予備校に受験生の子供を通わせているという母親によると、教室閉鎖の連絡はメールのみだった。
高3の娘を通わせる母親:「重要な連絡です」というコメントと張り紙の写真が送られてきただけ。言葉があってもいいんじゃないかと憤りは感じました。
受験シーズン直前の予備校閉鎖に、これまで働いてきた講師の1人は「一番の被害者は受験生」だと話す。
受験シーズン直前という最悪のタイミングでの教室閉鎖について、ニチガク側の代理人はFNNの取材に「この時期の閉鎖を回避しようとギリギリまで資金繰りに奔走してまいりましたが、昨年末に行き詰まってしまいました」と説明している。
代理人によると、自習スペース確保やパソコンの用意などの設備投資を行ったものの、生徒数が減少したことで資金がショート。10日以内に破産の申し立てをする予定だという。
生徒たちの今後については、経営者の知り合いなどに声をかけ、受け入れ先を探しているものの「現在は何も決まっていない」としている。(「イット!」1月6日放送より)

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