“PFAS流出”米軍横田基地 「雨水排水溝を通らず基地外の可能性は低い」と説明 防衛省などが公表

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東京のアメリカ軍横田基地から、有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が漏れ出したとされる問題で、20日に立ち入り調査を実施した防衛省などが、アメリカ側から「雨水排水溝を通らずに基地外へ流れた可能性は限りなく低い」と説明を受けたことを公表した。
横田基地では8月の豪雨で、基地内の貯水池からPFASを含む汚染水があふれだし、一部が基地の外に流出した可能性が報告されていた。
立ち入り調査を20日に実施した防衛省・外務省・環境省は、同日夜、立ち入りが午前9時から約1時間だったことを発表するとともに、アメリカ側から受けた説明の内容を明らかにした。
防衛省などによると、アメリカ側は、「豪雨により約1万2600ガロン(=約4万8000リットル)が漏出したが、状況は土木工事部隊が目視により確認していた」と説明。
「水は消火訓練エリアの訓練ピットから漏出し、訓練ピットを囲むアスファルトから周囲の側溝へ流れ、地下の排水管へと流れ出た」などとして、「雨水排水溝を通らずに基地外へ流れた可能性は限りなく低い」と説明した。
また、「短期的な再発防止策」として、「10月末までに約4万ガロン(=約15万1000リットル)の水を抜き取り、認可された施設において焼却処分した」としていて、「現在の貯水池の水位を考慮すると、冬を迎え、今後しばらくは降雨が少ない季節であり、漏出のおそれは低い」との見解を示した。
さらに、貯水池のPFASの濃度を巡っては、「日本政府の暫定目標値を超えている」との認識を示し、サンプル採取は行われなかった。

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