肛門に棒を突き刺すなどの虐待のウラでBBQ…「板橋踏切殺人」容疑者が送っていた「子煩悩パパ生活」

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凄惨すぎる事件の全容が明らかになりつつある。
警視庁は12月8日、殺人と監禁の容疑で塗装工事会社『エムエー建装』社長の佐々木学容疑者(39)ら4人を逮捕した。佐々木容疑者らは昨年12月、個人事業主として同社の業務を請け負っていた高野修さん(当時56)を板橋区内の踏切内にとどまらせ、列車と衝突させて殺害した疑いが持たれている。
「事件当初、高野さんは自ら踏切内に立ち入ったと見られていました。しかし、その実態は佐々木容疑者らが前日から高野さんを車内に監禁。最終的に犯行現場となった踏切まで連れて行き列車に轢かせたうえで、さらに成り行きを近くから見届けていたとみられています。
今回の捜査が異例なのは、自殺教唆の罪ではなく、あくまでも殺人での逮捕となっている点です。4人が直接手を下したわけではないため、殺人罪の適用というのは通常ではありえません。それでも殺人での逮捕に踏み切った背景には、捜査当局の執念があります。逮捕された4人のうち、1人のスマートフォンからは被害者へプロレス技をかけたり、やけどを負わせる動画が見つかっています。“虐待”はエスカレートし、なんと被害者の肛門に棒を突き刺すなどの悪辣な行為もあったことが確認されています。こういった物証から、捜査当局は精神的に逃げられない状況で踏切内に放置したとして、殺人での立件が可能だと考えているようです」(全国紙社会部記者)
佐々木容疑者らは逮捕前に行われた任意の取り調べにおいて、暴行については「教育の一環だった」と釈明していたという。
高野さんが働き、佐々木容疑者が社長を務めていた『エムエー建装』は東京都小平市にある小さな塗装会社だ。その内部では佐々木容疑者を頂点に強い上下関係が構築され、高野さんへの悪質ないじめが行われていたと見られている。
しかし、それはあくまでも内向きの話。佐々木容疑者の“外面”は良かったと語るのは、近隣住民だ。
「佐々木容疑者が引っ越してきたのは2年ほど前。それ以来、自宅の庭でバーベキューをやったり、子供とキャッチボールをする姿を見ています。今年の夏も、自宅前にビニールプールを作って遊んでいるのを見かけました。子煩悩で、近所からの評価は“いいお父さん”という感じでした」
本誌は今年6月、逮捕される前の佐々木容疑者の姿を撮影している。朝7時ごろ、自宅から出てきた佐々木容疑者は奥さんと一緒に自宅前で一服。それからしばらくして再び姿を現すと、不機嫌そうな顔で歩きタバコをしながら、作業現場のある方向へと姿を消した。その表情からは出勤前の気だるさこそ見てとれたが、事件への負い目のようなものは一切、感じられなかった。
“裏の顔”を隠し、普段と変わらない生活を送っていた佐々木容疑者。しかし、ある近隣住民はその“異変”に気づいていた。
「佐々木さんは地元の野球チームに入っていて、少年野球チームの練習にもたまに足を運んでは1時間とか熱心に子供たちを指導していました。自ら試合で審判を務めることもあったのですが、たしか昨年の12月以降に、急遽『仕事で、ちょっといろいろあって……。審判を代わってほしい』と連絡がありました。その時は深くは聞きませんでしたが、今思えば、事件が関係していたのかもしれません」
異変は他にも起きていた。
「実は、奥さんが昨年末から体調を崩して通院しているんです。原因はストレスでメンタルを病んでしまったからだと聞いています。元気で明るい方なので、急にどうしたのかな? と思っていましたが、その時期が、事件とピタリと重なるんです……」(別の近隣住民)
警視庁の1年越しの捜査の末に明らかになった今回の事件。現時点で4人の認否は明らかになっていない。被害者の無念を晴らすためにも、全容解明に向けた取り調べが続いている。

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