埼玉県八潮市で起きた大規模な陥没事故から1週間です。捜索の妨げとなっている“湧き出る水”を減らそうと大規模な節水が呼び掛けられましたが、現場では新たな問題が見つかり、作業の進展が見通せない状況になっています。
救助活動を阻む水は4日も湧き出ています。地上ではマンホールから水中ドローンを投入し、下水道管の内部を調べようとしましたが、予想を超える水量で進めず、調査を断念。埼玉県は“一段強めのお願い”時間を区切っての水の使用制限を呼び掛けました。
陥没現場付近は埼玉県東部の多くの下水道管が集まるところにあり、対象は関連する12の市と町、約120万人に及びます。
八潮市のラーメン店は要請を受け、午後3時までの昼の営業時間を午後2時までに短縮。使用後の食器は千葉県内の店舗に運んで洗います。
陥没現場から30キロほど離れた幸手市も、一部が節水要請の対象です。店内で調理した総菜を販売しているスーパーでは…。
とはいえ、夕方の調理をなくすことはできません。
衛生面にも頭を悩ませます。
幸手市に住む70代の女性も…。
浴槽に残った水は長いホースを使って庭に…
今回の水の使用制限について、県は「現場付近の水位の変化を確かめるため」と説明していますが…。
その理由については…。
さらに新たな課題も。湧き出した水が周囲を浸食し『ボックスカルバート』と呼ばれるコンクリート製の用水路が崩れる恐れが高まったというのです。県は、今後の救助活動を行ううえで、この撤去が最優先だと説明しています。節水要請を5日以降も続けるかどうかについては引き続き検討するということです。