立憲民主党は次期衆院選で東京24区にジャーナリストの有田芳生元参院議員を擁立する方針を固めた。20日、有田氏は取材に「八王子モデルを作りたい」と意気込んだ。
同24区は東京・八王子市を中心とした選挙区で、自民党の萩生田光一前政調会長の地盤として知られる。萩生田氏は裏金問題を受けて党役職停止処分になっていた。
「どうしようかと悩んでいたが、昨年の段階で『2024年内に選挙があるならやります』と伝えていた。今、年内に選挙がありそうな状況になった。さらに、朝日新聞のスクープがあった。裏金問題と一緒に統一教会の件も選挙で主張したい」(有田氏)
朝日新聞は17日に安倍晋三元首相が党本部で旧統一教会(世界平和統一家庭連合)会長と面談していたことを写真付きで報じていた。写真には萩生田氏も写っていたと報じられており、同紙の取材に写真の人物が自分であることを認める一方で「面会記録はなかった」などとした。
有田氏は裏金問題や旧統一教会を巡る問題だけだけでなく、「時代の閉塞感を打ち破る、働く人や子育てする人や若者が希望を持てる訴えをしたい。そのためにも政党間の連携のあり方を含めて新しい選挙のスタイルでやりたい。『八王子モデル』を作ります。市民が主体で八王子を変えていく。政党はしゃしゃり出るのではなく、それを支えるイメージです」と話した。
現在、立憲民主党で代表選が行われていると同時に、自民党総裁選もにぎやかだ。自民党総裁は解散総選挙の動向と結びつくだけに注目されている。「八王子はやはり萩生田氏が強い。投開票日は11月10日を想定しています。10月27日は無理筋じゃないか。総裁は誰がなってもいいです」と有田氏。
注目の選挙区となりそうだ。