27日からのゴールデンウイークにお出かけを予定している方も多いかと思いますが、実は大型連休というのは、「空き巣被害」が多発する時期でもあるんです。
【グラフと画像でみる】住宅への侵入窃盗 月別件数 など
加藤シルビアキャスター:27日からのゴールデンウイークで外出する方も多いと思いますが、実は大型連休は空き巣被害が多発する時期でもあります。
法務省が住宅への侵入窃盗の月別件数を発表しています。2015~2019年の平均ですが、8月のお盆休暇や10月の行楽シーズン、12月の年末休暇など、学校が休みという時期に多く、5月のゴールデンウイーク(GW)は平均3258件というデータが出ています。(令和4年版犯罪白書より)
ゴールデンウイークは、注意が必要なのですが…
防犯アドバイザー京師美佳さん「最近の“空き巣犯”はITに精通している。大型連休は特に注意が必要」
空き巣犯が狙う方の特徴は、旅先でSNSに「今〇〇にいるよ」、「〇〇なう」という投稿をしてしまう方だそうです。防犯アドバイザーの京師美佳さんによると、「これは絶対NG。『いま自宅にいません』と伝えているのと同じ」だということです。不在通知をしているようなものだということです。
加藤キャスター:ただ、家にいないからといって、自宅の住所がかわらないのでは、と思われますよね。なぜ自宅までわかってしまうのか…
SNSの投稿をさかのぼると、自宅で撮った写真でも、▼特徴的な建物があると場所が大体わかってしまう(背景の映り込み)、マンションなどは階数もわかってしまう可能性があるということです。さらに今の投稿には、▼GPSデータ(位置情報)の添付などもできるので、より詳細に場所の特定が可能だということです。対策について…
防犯アドバイザーの京師美佳さんによると「旅から帰宅後に投稿。GPSをオフにして」ということが防犯上はいいそうです。投稿している方は今一度、GPS添付の機能がオンになっていないか確認した方がいいかもしれません。
日比麻音子キャスター:やはりSNS“1枚の写真”でも多くの情報が入っているものです。例えば、「こんなバッグを買ったよ」、「こんな時計を買ってみたよ」の投稿も「これを持ってますよ」という情報になってしまいますよね。
歴史・時代小説家今村翔吾さん:怖いものですね。SNSはやはり気を付けないといけないので、僕も家で撮るときは(カーテンなどを)しっかりと閉めようと思っています
日比キャスター:今村さんは、出張などでいろいろなところに行くことも多いですよね?
歴史・時代小説家今村翔吾さん:実際に僕たちは、今ここ(TBSテレビの生放送)にいるからね。僕は地元を離れるときは、留守役というか、江戸時代ではないですが留守番の方がいるので大丈夫だと思います。ただ、しっかりと気を付けないと駄目ですよね。
加藤キャスター:「自分はSNSをしていないから大丈夫」と思われる方でも要注意なんです。“空き巣犯”は下見もIT化しているそうです。
防犯アドバイザーの京師美佳さんによると、「あらかじめGoogleマップやストリートビューで侵入しやすい家を物色する」そうです。どんな道で入りやすいのかを、今はインターネットで確認しているそうです。狙われやすいのは、▼ガレージに高級車があったり、▼庭の手入れが雑だと侵入しても人目に付きにくいか、あるいは施錠も少し甘いのかなどの印象を持たれてしまうそうです。
歴史・時代小説家今村翔吾さん:逃走経路もGoogleマップなどで、あらかじめ決められそうですよね。
山内あゆキャスター:お願いすると、モザイクを入れてもらえるサービスもありませんでしたっけ?
加藤キャスター:そういう情報もあるので、それも一つの有効な手立てだと思います。
加藤キャスター:その他の対策についてです。例えば、▼外出で車を移動した後に、ガレージに自転車を置いてみる。すると「もしかして人がいるのかな」という印象を与えられるそうです。他には、家の周りを整理整頓するようにしてください。さらに、▼防犯ステッカーを貼る。「防犯カメラ作動中」という言葉は、最近では多言語の方が効果が高いということです。犯人も多国籍化しているという現状があるので、いろいろな言語のものを選ぶようにしてみてください。
山内キャスター:私は一つ反省していることがあって、気象予報士の森田正光さんがメキシコに、日食を見るために行ったじゃないですか。そのときにテレビで「森田さんがメキシコに行きますね」と言ってしまいました。森田さんの家は大丈夫でしたか。
日比キャスター:その後、何も伺っていないので、きっと大丈夫です。
山内キャスター:テレビでの発言にも気を付けたいと思います。
==========<プロフィール>今村翔吾 さん「塞王の楯」で第166回直木賞受賞、歴史・時代小説家。30歳までダンス講師。