「もふもふプッシュ」は、製品事故の原因を究明する「NITE(製品評価技術基盤機構)」が注意喚起のために命名したもの。飼い主の外出中に、家で留守番をしていたイヌやネコなどのペットが誤って家電のスイッチを押してしまう行為を指します。
【写真を見る】留守番中のイヌ・ネコがコンロを点ける「もふもふプッシュ」に要注意 ペット原因の火災10年間で54件【ひるおび】
NITEが公開した映像には、イヌがコンロの近くに置いてある餌を取ろうと2本足で立ち上がり、コンロのスイッチレバーを押し下げる様子が。置いてある鍋に近づき食べ物を探しているうちに、IHコンロのスイッチを押してしまうネコの映像もありました。
2013年度から2022年度の10年間で、ペットによる火災は54件発生しています。中でも一番多いのが、ガスやIHなどのコンロのスイッチを押したことによる火災で、ネコは20件、イヌは6件などとなっています。
なぜネコが多いのでしょうか。NITE広報担当者は「ネコは他のペットよりもジャンプ力が高く、高所に設置している電気製品の上にも登ることができ、事故の原因に繋がる行動をとりやすいのではないか」と推察しています。
コメンテーター 中川翔子:びっくりですね。うちも猫が10匹いる状態なんですけど、結局人間が物を置きすぎたりして起こる事故なので、気を付けることができるんじゃないかと思います。コンロに食べ物を置きっぱなしにしないとか、回避するのは人間しかできないことだと思うので、ペットのためにも整理整頓したいなと思います。
「もふもふプッシュ」以外に、ペットのふん尿にも注意が必要です。
大阪市消防局による実験です。通電した状態の電源タップに尿に見立てた水をかけると、ジリジリという音がして徐々に煙が上がり始め、はじけるような大きな音とともに火花が上がりました。火を使っていなくても火災に繋がる可能性があります。
またNITEは、▼充電中のモバイルWi-Fiルーターにイヌが噛みつきバッテリーがショートする▼ネコがプリンターに尿をかけ内部がショートするなどの事例も挙げ、注意を促しています。
NITEは事故を防ぐためのポイントを挙げています。
▼出かける際はガスコンロの元栓を閉める・IHコンロの主電源を切る※操作ボタンをロックする機能がある場合は使用▼目を離す際や出かける際はペットを一時的にケージに入れる▼電気製品を使用しないときはプラグを抜き、ペットの行動範囲外に保管する▼コンロや暖房器具の周りには可燃物やペットの興味を引くものを放置しない
弁護士 八代英輝:(ネコを飼っているので)気をつけるようにしています。主電源を切るとかロックをかけるとか、やはりネコ自体が傷ついたり火傷したりしないように。プラグもそうですし、プリンターやFAXなども中にしまっています。中川さんが言うように、人間が注意してあげなければいけない部分だと思うんです。
コメンテーター 小林よしひさ:今動物を飼ってはないんですけども、これはお子さんにも言えることなんじゃないかと。小さい子も、スイッチとか押したがる子はやっぱりいますので、うちの場合はロックをかけたり、コンセントをガードする箱みたいのを付けたりしています。各家庭で、ペットもそうですけどもお子さんのいるところも同じように注意していった方がいいんじゃないかなと思います。
(ひるおび 2024年4月4日放送より)