北海道松前警察署は27日、渡島総合振興局管内の60代男性が、経済学者・森永卓郎さんや、そのアシスタントを名乗る氏名不詳の容疑者から架空の投資話を持ち掛けられ、現金約985万円をだまし取られたと発表しました。警察によりますと、男性が2月15日にインターネットで経済学者・森永卓郎さんの名前をかたる投資サイトの広告をクリックしたところ、その日のうちに森永さんや、そのアシスタントを名乗る氏名不詳の容疑者からSNSで連絡がありました。

容疑者から「銀地金(ぎんじがね)市場に投資すれば大きな利益が出る」などと投資話を持ち掛けられた男性は3月12日から26日にかけて、指定された銀行口座に計9回にわたって現金約985万円を振り込み、だまし取られました。男性は投資した資金が確認できるインターネットサイトも同時に容疑者から案内されていて、含み益を引き出そうとした際に「調査中」などと表示され、引き出せなかったことから警察に相談して事件が発覚しました。警察は「SNSで知り合った相手から現金を要求された場合は詐欺を疑ってほしい」と注意を呼び掛けていて、怪しい話は警察相談専用電話「♯9110」を使ってほしいとしています。