きのう、羽田空港の滑走路で、日本航空機と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、警視庁が午前11時すぎ、捜査員およそ30人態勢で、事故現場となった「C滑走路」の現場検証を始めたことがわかりました。今後、日航機や海保機の機体の検証も行うということです。
警視庁は容疑者不詳のまま業務上過失致死傷の疑いで東京空港署に捜査本部を既に設置していて、事故の原因の解明に乗り出しています。
一方、海上保安庁の航空機には6人が乗っていて、機長の宮本元気さん(39)は大やけどを負い、病院に救急搬送されていましたが、現在、集中治療室で治療を受けているということです。意識はあり、命に別状はないということで、警視庁は容態が回復し次第、宮本さんにも事情を聴く方針です。
この事故では、海保機に乗っていた6人のうち、機長の宮本さんを除く、▼副機長の田原信幸さん(41)、▼通信士の石田貴紀さん(27)、▼探索レーダー士の帯刀航さん(39)、▼整備士の宇野誠人さん(47)、▼整備員の加藤重亮さん(56)の5人が死亡しています。
東京消防庁によりますと、日本航空機に乗っていた14人もけがをしていて、このうち4人が病院に運ばれたということです。