きのう、羽田空港の滑走路で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故で、海保の航空機の男性機長が「管制の離陸許可が出ていた」と話していることがわかりました。
この事故はきのう午後6時前、日本航空機が羽田空港に着陸しようとした際、滑走路で海上保安庁の航空機と衝突したものです。
日本航空機の乗客乗員379人は全員脱出しましたが、海上保安庁の航空機の副機長、田原信幸さん(41)ら5人が死亡しました。
海保の機長は大やけどを負って治療を受けていますが意識はあり、聞き取りに対し、「管制官から離陸の許可が出ていた」と話していることが関係者への取材でわかりました。
一方で、管制官は事故が起きる前に、海上保安庁の航空機に滑走路の手前まで進む指示を出したものの、滑走路の中に入る許可は出していなかったことがわかっています。
当時の見解が食い違いを見せていて、国の運輸安全委員会は、海保機のフライトレコーダーとボイスレコーダーを回収、管制官とのやりとりなど調査を進めています。