「どうしよ、、動悸が止まらない。 息子のクラスに洒落っ気のあるすごく可愛い女の子がいるんだけど、うちの防犯カメラに、朝の登校時にその子をゆっくり付けてる男の人を見つけて違和感を感じ、遡ってみたら日に日に距離が近付いてた。 パパさんではない。 朝イチでママさんに聞いてみないと」
【写真】主婦がゾッ、その後取った行動は? 実際の投稿深夜にチェックした防犯カメラの映像に、不審な動きの男を発見した女性。妙な胸騒ぎからのスピード感のある行動は、大人たちの連携プレーにつながりました。「今回のことが子どもを狙う事件の抑制や注意喚起になれば」と取材に応じてくれました。

学校、警察にもすぐ連携防犯カメラの映像に異常を感じたのは小学生の男の子を育てるPekepomさん(@peke_pom)。「そもそも、映像をチェックしたのは、制服のブレザーを着ようとしない薄着息子の主張“みんなブレザー着てないもん”を確かめるためで。わが家の前を通る子たちがブレザーを着ているか着ていないかを調べようと思ったんです」とそのきっかけを話します。そして、映像視聴中、ひとりの女の子(息子のクラスメイト)の後ろをゆっくり歩く男の、女の子への視線に違和感を覚えました。「朝の時間帯なので、大体の人は目的があって足早に歩いています。でも、その人は、犬の散歩でもないのに歩くペースがゆっくりだったし、前を歩く女の子を見て歩いているかのように見えて…。なんとなくおかしいなと感じて、その前日、さらにその前日の映像を見たら、ずっと女の子の後ろを付けていることがわかりました。しかも、日に日に距離が縮まっていて、最新の日付けの映像では、手を伸ばせば届きそうな距離で…。見た瞬間、深夜にひとりで視聴しているにも関わらず、“ヒィッ!”と声が出てしまいました」偶然同じ時間に居合わせただけかもしれませんが、子どもの歩く速度に合わせてゆっくり蛇行したり止まったりという連日の動きから「少し様子を見よう、誤解かもしれない」とは思えなかったとPekepomさん。何かあってからでは遅い、と翌朝すぐに、女の子のお母さんに連絡するとともに映像も送信。まったく知らない人であることやお父さんと一緒に登校することにするという返信がありました。今後、どこかで待ち伏せされる可能性もある、と考え、すぐに学校へ連絡。学校からは、全校児童とその保護者への周知と注意喚起が連絡当日にありました。また、十分な注意を払う必要があると認識した学校長の指示で、Pekepomさんは警察へ通報し、防犯カメラの映像を証拠として提出。「映像を見て、警察もすぐに動いてくれることになり、登校の時間帯はパトロールしてくれることも決まりました。映像は警察内で共有して、もし男を見かけたら職務質問などの声掛けをするそうです」とPekepomさん。地域では見守り隊やあいさつ隊などが活動しており、そこに安心感を持っていたそうですが、今回のできごとで「映像は証拠になる、と防犯カメラの重要性を感じました」。映像を見た深夜のXへの投稿については「ただただ怖くて眠れなくなってしまって投稿したんです。拡散するつもりはなくて、こんなにたくさんの人の目に止まると思っていませんでした」。とはいえ、一連の投稿に注目していた人々からは、「スーパーファインプレー」「見つけたのすごい!その女の子のママさんからしたら命の恩人」「次の手が打てて本当によかった」「女子への声かけよくあるし、男子へのわいせつもあり。気づいてくれたのほんとよかった…」「防犯カメラ、定期的に動作確認兼ねて見たほうがいいんだろね」などのコメントがありました。パトロールが強化された現在、男が防犯カメラに映ることはありませんが、まだまだ油断できない状況です。「子どもたちみんな、安心して通えるようになって欲しい。そのためには些細なことでも共有することが大事だと思いました」。◇ ◇警視庁子ども・女性の安全対策に関する有識者研究会の提言書では、子どもを狙う犯罪が発生する場所として、道路が多いことを指摘しています。「ひとりで歩かない」「前後左右に注意する」ことを子どもに言い聞かせるのも大切ですが、周囲の大人が目を光らせ続けること、不審に感じた時はすぐに動くことも重要。犯罪を抑止できる可能性が高まります。(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)
深夜にチェックした防犯カメラの映像に、不審な動きの男を発見した女性。妙な胸騒ぎからのスピード感のある行動は、大人たちの連携プレーにつながりました。「今回のことが子どもを狙う事件の抑制や注意喚起になれば」と取材に応じてくれました。
防犯カメラの映像に異常を感じたのは小学生の男の子を育てるPekepomさん(@peke_pom)。「そもそも、映像をチェックしたのは、制服のブレザーを着ようとしない薄着息子の主張“みんなブレザー着てないもん”を確かめるためで。わが家の前を通る子たちがブレザーを着ているか着ていないかを調べようと思ったんです」とそのきっかけを話します。
そして、映像視聴中、ひとりの女の子(息子のクラスメイト)の後ろをゆっくり歩く男の、女の子への視線に違和感を覚えました。
「朝の時間帯なので、大体の人は目的があって足早に歩いています。でも、その人は、犬の散歩でもないのに歩くペースがゆっくりだったし、前を歩く女の子を見て歩いているかのように見えて…。なんとなくおかしいなと感じて、その前日、さらにその前日の映像を見たら、ずっと女の子の後ろを付けていることがわかりました。しかも、日に日に距離が縮まっていて、最新の日付けの映像では、手を伸ばせば届きそうな距離で…。見た瞬間、深夜にひとりで視聴しているにも関わらず、“ヒィッ!”と声が出てしまいました」
偶然同じ時間に居合わせただけかもしれませんが、子どもの歩く速度に合わせてゆっくり蛇行したり止まったりという連日の動きから「少し様子を見よう、誤解かもしれない」とは思えなかったとPekepomさん。何かあってからでは遅い、と翌朝すぐに、女の子のお母さんに連絡するとともに映像も送信。まったく知らない人であることやお父さんと一緒に登校することにするという返信がありました。
今後、どこかで待ち伏せされる可能性もある、と考え、すぐに学校へ連絡。学校からは、全校児童とその保護者への周知と注意喚起が連絡当日にありました。
また、十分な注意を払う必要があると認識した学校長の指示で、Pekepomさんは警察へ通報し、防犯カメラの映像を証拠として提出。「映像を見て、警察もすぐに動いてくれることになり、登校の時間帯はパトロールしてくれることも決まりました。映像は警察内で共有して、もし男を見かけたら職務質問などの声掛けをするそうです」とPekepomさん。
地域では見守り隊やあいさつ隊などが活動しており、そこに安心感を持っていたそうですが、今回のできごとで「映像は証拠になる、と防犯カメラの重要性を感じました」。
映像を見た深夜のXへの投稿については「ただただ怖くて眠れなくなってしまって投稿したんです。拡散するつもりはなくて、こんなにたくさんの人の目に止まると思っていませんでした」。
とはいえ、一連の投稿に注目していた人々からは、「スーパーファインプレー」「見つけたのすごい!その女の子のママさんからしたら命の恩人」「次の手が打てて本当によかった」「女子への声かけよくあるし、男子へのわいせつもあり。気づいてくれたのほんとよかった…」「防犯カメラ、定期的に動作確認兼ねて見たほうがいいんだろね」などのコメントがありました。
パトロールが強化された現在、男が防犯カメラに映ることはありませんが、まだまだ油断できない状況です。「子どもたちみんな、安心して通えるようになって欲しい。そのためには些細なことでも共有することが大事だと思いました」。
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警視庁子ども・女性の安全対策に関する有識者研究会の提言書では、子どもを狙う犯罪が発生する場所として、道路が多いことを指摘しています。
「ひとりで歩かない」「前後左右に注意する」ことを子どもに言い聞かせるのも大切ですが、周囲の大人が目を光らせ続けること、不審に感じた時はすぐに動くことも重要。犯罪を抑止できる可能性が高まります。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・宮前 晶子)