《【注意】渋谷はハロウィーンイベントの会場ではありません》
【写真】昨年渋谷に現れた、露出多めのハロウィン仮装を楽しむ若い女性たち このメッセージは渋谷区が渋谷駅前に設置した巨大看板に掲げられたもの。現在、SNSで話題となっている。 9月12日の会見では長谷部健区長も「ハロウィン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしい」と呼びかけている。「ただ、今年のように“来ないで”と注意喚起する一方で、’19年にはハロウィンで渋谷に人が来ることを歓迎するようなメッセージを同じく巨大看板で行っているんですよね」(社会部記者)

仮設トイレ・着替え場所も提供 当時の看板に掲げられたメッセージは以下。《ハロウィーンを渋谷の誇りにSHIBUYA PRIDE SHIBUYA HALLOWEEN》「事実、長谷部区長も清掃活動や仮設トイレ・着替え場所の提供などを行って歓迎する姿勢を示していました」(前出・社会部記者) ’19年時点でハロウィン時に渋谷駅周辺に人が大勢集まることやゴミ問題は当時からすでに起こっていた。区としてこの姿勢の変化はどのようにして起こったのか、渋谷区に聞いた。─期間中、「渋谷駅周辺に来ないでほしい」と自粛の呼びかけをしている理由は?「来街者数はコロナ禍前もしくはそれ以上になっております。また、コロナ禍前以上に、路上飲酒が渋谷に根づいてしまっており、住民や店舗とのトラブルや惨事になりかねない事故なども発生しているという状況です。 そのため、区では警察や鉄道事業者などの関係機関に協力を要請し、例年以上の雑踏事故防止対策を検討しております。区として“渋谷に来ないでほしい”と訴えることは非常につらいことですが、住民や来街者の安全を第一に考えて、国内外の人々に向けて区からのメッセージとして要請することにいたしました」(渋谷区広報担当者、以下同)「来街者の安全を第一に」─姿勢の変化の理由は?「これまで、来街者に向けてはルールとマナーを守ってほしい、また、コロナ禍においては、ステイホームというメッセージを発信しています。’19年に『渋谷プライド・渋谷ハロウィーン』を掲げたのは、渋谷のハロウィンが、渋谷を愛し、渋谷にプライドを持つ人たちによって、マナーとモラルで守られた、世界に誇れるハロウィンの実現を目指すという理念を多くの人々に発信するためです。 ’18年のハロウィン期間に軽トラックを横転させるといった事案が発生するなど、一部の来街者による迷惑行為によって地域の安全や秩序が脅かされ、区としても看過できない状況が見受けられたため、’19年にハロウィン期間等の公共の場所における飲酒の制限や迷惑行為等の禁止に関する条例を制定しました。今年については前述のような状況もあり、来街者の安全を第一に考えて、国内外に向けて要請させていただくことにいたしました」─現在のような状況を招いたのは、以前はハロウィンで人が集まることを歓迎していた区の姿勢にも一因があるという考えはあるのか?「今年は新型コロナウイルス感染症が5類に移行して内外での制限がなくなり、インバウンドを含め来街者が非常に増えていることから、ここ数年とは状況がまったく異なり、昨年の韓国・ソウルの梨泰院と同様の事故が起きてもおかしくないと非常に危惧しております。 地域の安全、来街者の安全を守るために、ハロウィン目的での来街を予定している方がいるのであれば考え直してほしいというメッセージについてご理解いただきたく考えております」 今年は果たして……。
このメッセージは渋谷区が渋谷駅前に設置した巨大看板に掲げられたもの。現在、SNSで話題となっている。
9月12日の会見では長谷部健区長も「ハロウィン目的で渋谷駅周辺に来ないでほしい」と呼びかけている。
「ただ、今年のように“来ないで”と注意喚起する一方で、’19年にはハロウィンで渋谷に人が来ることを歓迎するようなメッセージを同じく巨大看板で行っているんですよね」(社会部記者)
当時の看板に掲げられたメッセージは以下。
《ハロウィーンを渋谷の誇りにSHIBUYA PRIDE SHIBUYA HALLOWEEN》
「事実、長谷部区長も清掃活動や仮設トイレ・着替え場所の提供などを行って歓迎する姿勢を示していました」(前出・社会部記者)
’19年時点でハロウィン時に渋谷駅周辺に人が大勢集まることやゴミ問題は当時からすでに起こっていた。区としてこの姿勢の変化はどのようにして起こったのか、渋谷区に聞いた。
─期間中、「渋谷駅周辺に来ないでほしい」と自粛の呼びかけをしている理由は?
「来街者数はコロナ禍前もしくはそれ以上になっております。また、コロナ禍前以上に、路上飲酒が渋谷に根づいてしまっており、住民や店舗とのトラブルや惨事になりかねない事故なども発生しているという状況です。
そのため、区では警察や鉄道事業者などの関係機関に協力を要請し、例年以上の雑踏事故防止対策を検討しております。区として“渋谷に来ないでほしい”と訴えることは非常につらいことですが、住民や来街者の安全を第一に考えて、国内外の人々に向けて区からのメッセージとして要請することにいたしました」(渋谷区広報担当者、以下同)
─姿勢の変化の理由は?
「これまで、来街者に向けてはルールとマナーを守ってほしい、また、コロナ禍においては、ステイホームというメッセージを発信しています。’19年に『渋谷プライド・渋谷ハロウィーン』を掲げたのは、渋谷のハロウィンが、渋谷を愛し、渋谷にプライドを持つ人たちによって、マナーとモラルで守られた、世界に誇れるハロウィンの実現を目指すという理念を多くの人々に発信するためです。
’18年のハロウィン期間に軽トラックを横転させるといった事案が発生するなど、一部の来街者による迷惑行為によって地域の安全や秩序が脅かされ、区としても看過できない状況が見受けられたため、’19年にハロウィン期間等の公共の場所における飲酒の制限や迷惑行為等の禁止に関する条例を制定しました。今年については前述のような状況もあり、来街者の安全を第一に考えて、国内外に向けて要請させていただくことにいたしました」
─現在のような状況を招いたのは、以前はハロウィンで人が集まることを歓迎していた区の姿勢にも一因があるという考えはあるのか?
「今年は新型コロナウイルス感染症が5類に移行して内外での制限がなくなり、インバウンドを含め来街者が非常に増えていることから、ここ数年とは状況がまったく異なり、昨年の韓国・ソウルの梨泰院と同様の事故が起きてもおかしくないと非常に危惧しております。
地域の安全、来街者の安全を守るために、ハロウィン目的での来街を予定している方がいるのであれば考え直してほしいというメッセージについてご理解いただきたく考えております」
今年は果たして……。