またもや都内で大型ハプニングバーの摘発である。場所は新宿・大久保のど真ん中。「カレーハウスCoCo壱番屋」が階下にある人通りの多い交差点で、堂々と看板を掲げて3年間も営業していた。1カ月前にも警察の“手入れ”があったというキケンな遊び場に通っていた客はどういう人たちなのか。
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【写真9枚】デイリー新潮が昨年報じた新宿界隈で有名な「乱交パーティ」に参加する男女20人。主催者の直撃写真も店内には20人の客が… 店の名は「バーエデン九二五九」。10月28~29日、警視庁保安課などは同店の経営者・川田晃容疑者(45)と従業員5人を公然わいせつ幇助の容疑で逮捕した。従業員の中には42歳と20歳の女2人も含まれている。否認している1人の男性従業員を除き、5人は「ハプニングバーが違法であることは分かっていた」などと容疑を認めている。

CoCo壱番屋の真上で看板を掲げて営業していた「当日は週末とあって男女20人くらいの客が詰めかけていた。不運なのは、唯一客として捕まった34歳の男。踏み込まれた時に、裸で店内を歩いていたところを取り押さえられてしまった。他の客たちはプレイが始まる前か慌てて服を着たためかセーフ。ただし警察のターゲットは店側の人間であり、捕まった客は検察官送致前に釈放されています」(警視庁担当記者) 同店は2020年12月から、明治通りと大久保通りが交わる交差点近くの雑居ビル2階で堂々と看板を掲げて営業していた。階下は「カレーハウスCoCo壱番屋」で、営業時間は午後1時から明け方5時まで。子連れ客がいる大衆食堂の真上で、真っ昼間から男女入り乱れる騒ぎが繰り広げられていたわけだ。カップル客は「オールタイム1万円」 SNSやホームページでも宣伝。売り文句は“ハプニングバーよりワクワクが楽しめる!”。「猥談バー」「彼シャツデー」「ビンゴ大会」などのイベントが連日催され、好事家たちに人気の店だった。「店内は赤い照明が灯された薄暗い空間。ダーツがあるバーカウンターのほか、2つのプレイルームが設置されていて、コスプレ衣装なども豊富に取り揃えてあった。料金はオールタイムで男性1万5000円、女性1000円。カップル客は1万円になる割引があった。年中無休で営業しており、3年間の売り上げは約1億4000万円にも達します。週末ともなると多い時で1日に50人くらいの客が詰めかけていた」(前出・記者) ハプバーに詳しい事情通によれば、同店の魅力はプレイルームに「覗き窓」が設けられていた点だったという。「好事家の中には参加するのは抵抗感があるという『見るだけ専門』の人も多い。ここは脱がなくてもOK。カップル客の場合、男性が『参加しなくても大丈夫な安全な店だからちょっと覗いてみようよ』などと女性を誘いやすい利点もあった」(事情通)9月にも“手入れ”があったが“セーフ”だった 一方で、バーフロアでもハプニングが発生する過激な店として知られていたという。「摘発を恐れる店ではバーフロアでのプレイをNGとしていますが、ここは有りだった。その代わり、入り口でインターフォンを鳴らして、名前を言ってからでないと入場できないシステムで、店内での出来事は秘密と客は口止めされ、スマホを触ることすら禁止になっていた」(同) とはいえ、これだけ堂々と営業していたわけだ。とうの前から警察からマークされていた。「実は警察は9月にもこの店に踏み込んでいる。ただ、その時は誰も逮捕できなかった。裸になっている客が誰もいなかったため、『ただのバーですよ』と言い逃れされてしまったのです。おそらく今回は二度の失敗は許されまいと、中の状況を確認してから入ったのでしょう」(前出・記者) 気になる客層だが、日中は年配客が多くて「老人ホーム」と揶揄されることもあったという。「昼間だけなら7000円で入れます。平日の日中は、目がギラついた白髪まじりの常連客が居座っていましたよ」(前出・事情通)なぜハプバー通いがやめられないのか 渋谷では昨年5月、日本最大級と謳われていた老舗店が摘発されて大きなニュースになったばかり。民泊やホテルを利用したパーティ形式の店舗の摘発も相次いでいる。なぜ好事家たちはリスクを抱えながらもこの手の店に通うのか。「複数の男女が入り乱れる体験は、風俗では味わえない非日常です。また、若い女性と縁が持ちにくい年配の男性にとって、手頃な値段で欲望が満たせる遊び場になっている。そして客の多くが、“誰にも迷惑をかけずに趣味を楽しんで何が悪い”と考えています。だから、リスクがあってもハプバー通いがやめられないのです」(同)デイリー新潮編集部
店の名は「バーエデン九二五九」。10月28~29日、警視庁保安課などは同店の経営者・川田晃容疑者(45)と従業員5人を公然わいせつ幇助の容疑で逮捕した。従業員の中には42歳と20歳の女2人も含まれている。否認している1人の男性従業員を除き、5人は「ハプニングバーが違法であることは分かっていた」などと容疑を認めている。
「当日は週末とあって男女20人くらいの客が詰めかけていた。不運なのは、唯一客として捕まった34歳の男。踏み込まれた時に、裸で店内を歩いていたところを取り押さえられてしまった。他の客たちはプレイが始まる前か慌てて服を着たためかセーフ。ただし警察のターゲットは店側の人間であり、捕まった客は検察官送致前に釈放されています」(警視庁担当記者)
同店は2020年12月から、明治通りと大久保通りが交わる交差点近くの雑居ビル2階で堂々と看板を掲げて営業していた。階下は「カレーハウスCoCo壱番屋」で、営業時間は午後1時から明け方5時まで。子連れ客がいる大衆食堂の真上で、真っ昼間から男女入り乱れる騒ぎが繰り広げられていたわけだ。
SNSやホームページでも宣伝。売り文句は“ハプニングバーよりワクワクが楽しめる!”。「猥談バー」「彼シャツデー」「ビンゴ大会」などのイベントが連日催され、好事家たちに人気の店だった。
「店内は赤い照明が灯された薄暗い空間。ダーツがあるバーカウンターのほか、2つのプレイルームが設置されていて、コスプレ衣装なども豊富に取り揃えてあった。料金はオールタイムで男性1万5000円、女性1000円。カップル客は1万円になる割引があった。年中無休で営業しており、3年間の売り上げは約1億4000万円にも達します。週末ともなると多い時で1日に50人くらいの客が詰めかけていた」(前出・記者)
ハプバーに詳しい事情通によれば、同店の魅力はプレイルームに「覗き窓」が設けられていた点だったという。
「好事家の中には参加するのは抵抗感があるという『見るだけ専門』の人も多い。ここは脱がなくてもOK。カップル客の場合、男性が『参加しなくても大丈夫な安全な店だからちょっと覗いてみようよ』などと女性を誘いやすい利点もあった」(事情通)
一方で、バーフロアでもハプニングが発生する過激な店として知られていたという。
「摘発を恐れる店ではバーフロアでのプレイをNGとしていますが、ここは有りだった。その代わり、入り口でインターフォンを鳴らして、名前を言ってからでないと入場できないシステムで、店内での出来事は秘密と客は口止めされ、スマホを触ることすら禁止になっていた」(同)
とはいえ、これだけ堂々と営業していたわけだ。とうの前から警察からマークされていた。
「実は警察は9月にもこの店に踏み込んでいる。ただ、その時は誰も逮捕できなかった。裸になっている客が誰もいなかったため、『ただのバーですよ』と言い逃れされてしまったのです。おそらく今回は二度の失敗は許されまいと、中の状況を確認してから入ったのでしょう」(前出・記者)
気になる客層だが、日中は年配客が多くて「老人ホーム」と揶揄されることもあったという。
「昼間だけなら7000円で入れます。平日の日中は、目がギラついた白髪まじりの常連客が居座っていましたよ」(前出・事情通)
渋谷では昨年5月、日本最大級と謳われていた老舗店が摘発されて大きなニュースになったばかり。民泊やホテルを利用したパーティ形式の店舗の摘発も相次いでいる。なぜ好事家たちはリスクを抱えながらもこの手の店に通うのか。
「複数の男女が入り乱れる体験は、風俗では味わえない非日常です。また、若い女性と縁が持ちにくい年配の男性にとって、手頃な値段で欲望が満たせる遊び場になっている。そして客の多くが、“誰にも迷惑をかけずに趣味を楽しんで何が悪い”と考えています。だから、リスクがあってもハプバー通いがやめられないのです」(同)
デイリー新潮編集部