季節外れの暑さが続き、残暑が長引いている。例年以上にエアコンを酷使している人は、多いのではないだろうか?実際、パナソニックが8月28日~9月6日、全国の20~60代の男女558人を対象にインターネットで実施した調査で、「今年の夏、例年に比べてエアコンの利用時間は増えましたか?」と聞いたところ、76%の人が増えたと回答。なお気象庁が9月28日に発表した1か月予報(9/30~10/29)によると、「北・東・西日本では期間のはじめは、沖縄・奄美では期間の前半は、気温がかなり高くなる所が多いでしょう」とのことで、10月も厳しい残暑が予想されている。
こんな状況から、パナソニックは手入れをしないままに暖房シーズンに突入してしまう「エアコンの夏じまい忘れ」を懸念しているという。「夏じまい」は「この夏のエアコンの稼働が終わる秋に、自宅のエアコンのお手入れをすること」だ。パナソニックの調査では、「今夏のエアコン稼働終わりの秋(9月~11月)に、自宅のエアコンのお手入れをするつもりはありますか?」と聞いたところ、「ある」が62%と6割以上が「夏じまい」の予定していた。まだ残暑が続きそうな今年は、「エアコンの夏じまい」をどのようなタイミングで何をすればいいのか?パナソニックの担当者に「夏じまいのタイミングとやるべきこと」を聞いた。例年以上に「エアコンの夏じまい」は重要――「エアコンの夏じまい」をしないとどのようなリスクがある?エアコン内部に侵入したほこりやカビ菌や運転中にたまった水分などが残っていると、ほこりを栄養にしてカビが繁殖し、ニオイなどの原因になります。――今年は例年以上に「エアコンの夏じまい」が重要?はい。エアコン稼働時間が長ければ長いほど、エアコン内部に湿気がたまり、カビのエサであるホコリもたくさん付着するため、お掃除はぜひやっていただきたいです。「エアコン夏じまい」3つのポイント――「エアコンの夏じまい」の方法は?ポイントが3つ、あります。【ポイント1:フィルターの定期的なお手入れ】エアコンフィルターのお掃除が大切です。フィルターの汚れは、能力の低下、消費電力の増加につながります。掃除機でホコリを吸い、それでも汚れが落ちない時は薄めた中性洗剤で洗い、陰干しをして、しっかり乾燥させてください。【ポイント2:内部クリーン機能や送風運転を活用】冷房中の結露により水分がたまったエアコン内部を乾燥させることが、実はカビ対策に効果的です。「内部クリーン機能」がエアコンに搭載されていれば、使用しましょう。「内部クリーン機能」が搭載されていないエアコンの場合は、冷房運転の後に「送風運転」を3~4時間行い、エアコン内部を乾燥させましょう。【ポイント3:拭き掃除でカビ菌を防止】エアコンに汚れがたまるとカビ菌のエサになるため、汚れている場所(通風路、フラップ等)を拭き掃除してください。このときのポイントは、見える部分のみ、拭き掃除をすることです。また、お手入れはそれぞれのエアコンの取扱説明書に従って行ってください。ご自身での掃除が心配な方、掃除がしづらい箇所の汚れが気になる場合やすでにカビが生えている場合は、専門業者にご依頼ください。――「エアコンの夏じまい」でやってはいけないことは?エアコンのクリーニングは高い専門知識が必要です。ご自身でエアコン内部の洗浄をしないでください。誤ったクリーニング方法(除菌剤やお掃除スプレーをするなど)を行うと、内部に残った洗浄剤で故障の原因につながる恐れがあります。専門業者に依頼しましょう。――3つのポイント以外に、やるべきことは?暖房シーズンに入る前に、室外機の周りもチェックしてください。夏の間に取り付けた室外機の日よけは、つけたままだと、暖房時は逆効果になることもあります。室外機周辺にものを置いて、風の通り道を塞いでしまっていないかなどもチェックしてみてください。エアコンの使用頻度が減ってきたら実施――まだ残暑が続きそうだが、今年はどのようなタイミングで「エアコンの夏じまい」をすればいい?エアコンの冷房や除湿を使用した後は、エアコン内部は濡れた状態になるので、使用後は、毎回、「内部クリーン運転」を活用してください。「内部クリーン」運転が搭載されていない場合は、「送風」で内部を乾燥させるのが良いです。フィルターのお手入れ、拭き掃除は、暑さが一段落して、使用頻度が減ってきたあたりで実施しましょう。――「エアコンの夏じまい」をした後、エアコンの電源プラグは抜いた方がいい?エアコンの待機電力は、ごくわずかですが、気になる場合には抜いてもOKです。ただし、エアコンの機種によっては運転していないときも、温度や湿度に応じて自動で「内部クリーン機能」が働くものや、高温低温時に自動で運転をする「室温みはり機能」などを活用している場合にはコンセントは抜かずにおきましょう。その場合には、「夏じまい」の際に、プラグまわりのホコリも取り除いておきましょう。エアコンを酷使した今年は、「夏じまい」をすることが特に重要とのことだ。まだまだ暑い日が続きエアコンを使う日も多いかもしれない。しかし落ち着いた際には、3つのポイントと注意点を踏まえ忘れずに実施してほしい。
季節外れの暑さが続き、残暑が長引いている。例年以上にエアコンを酷使している人は、多いのではないだろうか?
実際、パナソニックが8月28日~9月6日、全国の20~60代の男女558人を対象にインターネットで実施した調査で、「今年の夏、例年に比べてエアコンの利用時間は増えましたか?」と聞いたところ、76%の人が増えたと回答。
なお気象庁が9月28日に発表した1か月予報(9/30~10/29)によると、「北・東・西日本では期間のはじめは、沖縄・奄美では期間の前半は、気温がかなり高くなる所が多いでしょう」とのことで、10月も厳しい残暑が予想されている。
こんな状況から、パナソニックは手入れをしないままに暖房シーズンに突入してしまう「エアコンの夏じまい忘れ」を懸念しているという。「夏じまい」は「この夏のエアコンの稼働が終わる秋に、自宅のエアコンのお手入れをすること」だ。
パナソニックの調査では、「今夏のエアコン稼働終わりの秋(9月~11月)に、自宅のエアコンのお手入れをするつもりはありますか?」と聞いたところ、「ある」が62%と6割以上が「夏じまい」の予定していた。
まだ残暑が続きそうな今年は、「エアコンの夏じまい」をどのようなタイミングで何をすればいいのか?パナソニックの担当者に「夏じまいのタイミングとやるべきこと」を聞いた。
――「エアコンの夏じまい」をしないとどのようなリスクがある?
エアコン内部に侵入したほこりやカビ菌や運転中にたまった水分などが残っていると、ほこりを栄養にしてカビが繁殖し、ニオイなどの原因になります。
――今年は例年以上に「エアコンの夏じまい」が重要?
はい。エアコン稼働時間が長ければ長いほど、エアコン内部に湿気がたまり、カビのエサであるホコリもたくさん付着するため、お掃除はぜひやっていただきたいです。
――「エアコンの夏じまい」の方法は?
ポイントが3つ、あります。
【ポイント1:フィルターの定期的なお手入れ】エアコンフィルターのお掃除が大切です。フィルターの汚れは、能力の低下、消費電力の増加につながります。掃除機でホコリを吸い、それでも汚れが落ちない時は薄めた中性洗剤で洗い、陰干しをして、しっかり乾燥させてください。
【ポイント2:内部クリーン機能や送風運転を活用】冷房中の結露により水分がたまったエアコン内部を乾燥させることが、実はカビ対策に効果的です。「内部クリーン機能」がエアコンに搭載されていれば、使用しましょう。
「内部クリーン機能」が搭載されていないエアコンの場合は、冷房運転の後に「送風運転」を3~4時間行い、エアコン内部を乾燥させましょう。
【ポイント3:拭き掃除でカビ菌を防止】エアコンに汚れがたまるとカビ菌のエサになるため、汚れている場所(通風路、フラップ等)を拭き掃除してください。このときのポイントは、見える部分のみ、拭き掃除をすることです。
また、お手入れはそれぞれのエアコンの取扱説明書に従って行ってください。ご自身での掃除が心配な方、掃除がしづらい箇所の汚れが気になる場合やすでにカビが生えている場合は、専門業者にご依頼ください。
――「エアコンの夏じまい」でやってはいけないことは?
エアコンのクリーニングは高い専門知識が必要です。ご自身でエアコン内部の洗浄をしないでください。誤ったクリーニング方法(除菌剤やお掃除スプレーをするなど)を行うと、内部に残った洗浄剤で故障の原因につながる恐れがあります。専門業者に依頼しましょう。
――3つのポイント以外に、やるべきことは?
暖房シーズンに入る前に、室外機の周りもチェックしてください。夏の間に取り付けた室外機の日よけは、つけたままだと、暖房時は逆効果になることもあります。室外機周辺にものを置いて、風の通り道を塞いでしまっていないかなどもチェックしてみてください。
――まだ残暑が続きそうだが、今年はどのようなタイミングで「エアコンの夏じまい」をすればいい?
エアコンの冷房や除湿を使用した後は、エアコン内部は濡れた状態になるので、使用後は、毎回、「内部クリーン運転」を活用してください。「内部クリーン」運転が搭載されていない場合は、「送風」で内部を乾燥させるのが良いです。
フィルターのお手入れ、拭き掃除は、暑さが一段落して、使用頻度が減ってきたあたりで実施しましょう。
――「エアコンの夏じまい」をした後、エアコンの電源プラグは抜いた方がいい?
エアコンの待機電力は、ごくわずかですが、気になる場合には抜いてもOKです。
ただし、エアコンの機種によっては運転していないときも、温度や湿度に応じて自動で「内部クリーン機能」が働くものや、高温低温時に自動で運転をする「室温みはり機能」などを活用している場合にはコンセントは抜かずにおきましょう。
エアコンを酷使した今年は、「夏じまい」をすることが特に重要とのことだ。まだまだ暑い日が続きエアコンを使う日も多いかもしれない。しかし落ち着いた際には、3つのポイントと注意点を踏まえ忘れずに実施してほしい。