東京都で12年ぶりとなる毒キノコによる食中毒が発生しました。専門家によりますと、今年は異常な暑さの影響などで、例年とは違う生え方をしているということです。番組が取材すると、各地で「猛毒御三家」とも呼ばれるキノコが生えていました。
■死に至る「猛毒キノコ」 恐るべき特性
「香りマツタケ、味シメジ」。古くから日本の食卓を彩る秋の味覚「キノコ」は近年では味わうだけではなく、見る楽しみも加わり、キノコ鑑賞会などのイベントは、すぐに予約がいっぱいになる人気ぶりです。
参加した親子:「もともと子どもがキノコ好きで、キノコ博士を目指してるので、HPを定期的に見て申し込みました」「見た目がすごく可愛かった」
キノコ人気が高まる一方、毎年秋になると急増するのが「毒キノコ」を食べてしまう事故です。
先月18日、新宿区に住む家族4人が、埼玉のとある公園で採ってきた「テングタケ」という毒キノコを誤って食べ、錯乱、けいれん、幻覚などの症状で救急搬送されました。都民の事故は、2011年以来12年ぶりです。
恐ろしいことに、一度食べたら気付かないうちに死に至るという「猛毒キノコ」も身近に生えています。
SNSには「やばそうなキノコ!!シロタマゴテングタケっぽい」「タマゴテングタケだと思うんですけど、こんなキノコがそこら辺に生えてるものなのか」と目撃情報が続々と投稿されていました。
■危険!「殺しの天使」ドクツルタケ
危険なキノコのなかでも、特に注意が必要なのが「猛毒御三家」です。「ドクツルタケ」、「タマゴテングタケ」、そして「シロタマゴテングタケ」は人間を死に至らしめる、やばい奴らです。
一体、どんな場所に生えているのでしょうか。専門家によるキノコの実態調査に同行しました。
林道を散策すること30分…。「猛毒御三家」の一つ、「ドクツルタケ」とみられるキノコが…。
調査会のメンバー:「あっ…。これ、ドクツルタケじゃないの?」
実は、ドクツルタケは専門家でも見分けるのが難しいといいます。 そこで、専門家は「ドクツルタケだけが変色する」という検査液を使って見分けていました。
調査会のメンバー:「黄色く変色してる?したね。ということはドクツルタケでいいんだ」
素人が見た目で判断するのは不可能。この「ドクツルタケ」について、専門家は「一生に一度しか食べられないキノコ。一回食べたら死んじゃいます」と表現します。
口に入れたら最後、致死性の高い猛毒成分が命を奪います。見た目の白さと、軸についている節のような部分が「天使の羽」に見えることから、ドクツルタケは「殺しの天使」と呼ばれています。
■毒キノコ なぜ見分けが難しいのか?
ドクツルタケには、とても恐ろしい特徴があります。それは「症状が治った」と錯覚させられることです。
キノコ入門講座 大舘一夫代表:「(Q.食べると、どんな症状?)まず消化器系の中毒が起こります。消化器系の中毒が1日か2日で収まってしまう。ところが、それから毒成分が血液に入って体中を回る。特に肝臓とか腎臓を壊すので、発症するまでに1週間から10日かかる」 なぜ「毒キノコ」は見分けるのが難しいのでしょうか。それは、キノコは未知の物がほとんどだからだといいます。 大舘代表:「日本に(キノコが)大体1万種くらいあると言われる。そのうち名前が付いてるのが2000~3000種。きょうだって名前の付かないキノコがあります」「(Q.50年やってても、見分けるのは難しい?)分からない(難しい)毎年、毎年、分からないキノコがいっぱい出ます」 中には触るだけで毒に侵されるものもあり、危なそうなキノコはむやみに触ってはいけないといいます。 今年は猛暑や雨の量が少なかった影響で、本来であれば夏の時期に生えるキノコが遅れて大量発生しているため、特に注意が必要だといいます。 大舘代表:「今までは全然無かったね。やっとここに来て、少し気温が下がってきて、雨が降ったから、やっと出てきた感じ」「(Q.今年暑かったのは関係してる?)暑さがね(関係してる)キノコはあんまり暑いと出てこないから。温暖化が言われるようになってから、9月になっても夏のキノコが出てくる。その後に秋のキノコが少しずつ出てくる」■演歌歌手が発見「オオシロカラカサタケ」 温暖化の影響でしょうか。毒キノコの生育エリアにも、変化が起きています。 先月、神奈川県茅ケ崎市の住宅の庭で撮影された「オオシロカラカサタケ」という毒キノコです。本来、九州でしか見られないはずの毒キノコが関東で確認されました。 発見したのは演歌歌手の小桜舞子さん。台風13号が通過した翌日の先月11日、近所の庭を見ると…。 小桜さん:「ティッシュか何かでも落ちているのかなって思ったら、もうキノコがすごく生えてて。小さいものではゴルフボールぐらいの大きさで、大きいものでハンバーガーやどら焼きくらいのサイズ。おっきいマッシュルームみたいで、おいしそうって思ってしまいました」 実際にマッシュルームと比較してみると、非常によく似ているのが分かります。小桜さんはインターネットで調べ、毒キノコの可能性に気付きました。 キノコ入門講座の大館代表は「キノコを採って食べたいというならば、知っている人(専門家)と一緒に行って見てもらうということですね。素人が図鑑片手に行くのは、もっとも危険な方法ですね」と指摘しました。(「グッド!モーニング」2023年10月2日放送分より)
キノコ入門講座 大舘一夫代表:「(Q.食べると、どんな症状?)まず消化器系の中毒が起こります。消化器系の中毒が1日か2日で収まってしまう。ところが、それから毒成分が血液に入って体中を回る。特に肝臓とか腎臓を壊すので、発症するまでに1週間から10日かかる」
なぜ「毒キノコ」は見分けるのが難しいのでしょうか。それは、キノコは未知の物がほとんどだからだといいます。
大舘代表:「日本に(キノコが)大体1万種くらいあると言われる。そのうち名前が付いてるのが2000~3000種。きょうだって名前の付かないキノコがあります」「(Q.50年やってても、見分けるのは難しい?)分からない(難しい)毎年、毎年、分からないキノコがいっぱい出ます」 中には触るだけで毒に侵されるものもあり、危なそうなキノコはむやみに触ってはいけないといいます。 今年は猛暑や雨の量が少なかった影響で、本来であれば夏の時期に生えるキノコが遅れて大量発生しているため、特に注意が必要だといいます。 大舘代表:「今までは全然無かったね。やっとここに来て、少し気温が下がってきて、雨が降ったから、やっと出てきた感じ」「(Q.今年暑かったのは関係してる?)暑さがね(関係してる)キノコはあんまり暑いと出てこないから。温暖化が言われるようになってから、9月になっても夏のキノコが出てくる。その後に秋のキノコが少しずつ出てくる」■演歌歌手が発見「オオシロカラカサタケ」 温暖化の影響でしょうか。毒キノコの生育エリアにも、変化が起きています。 先月、神奈川県茅ケ崎市の住宅の庭で撮影された「オオシロカラカサタケ」という毒キノコです。本来、九州でしか見られないはずの毒キノコが関東で確認されました。 発見したのは演歌歌手の小桜舞子さん。台風13号が通過した翌日の先月11日、近所の庭を見ると…。 小桜さん:「ティッシュか何かでも落ちているのかなって思ったら、もうキノコがすごく生えてて。小さいものではゴルフボールぐらいの大きさで、大きいものでハンバーガーやどら焼きくらいのサイズ。おっきいマッシュルームみたいで、おいしそうって思ってしまいました」 実際にマッシュルームと比較してみると、非常によく似ているのが分かります。小桜さんはインターネットで調べ、毒キノコの可能性に気付きました。 キノコ入門講座の大館代表は「キノコを採って食べたいというならば、知っている人(専門家)と一緒に行って見てもらうということですね。素人が図鑑片手に行くのは、もっとも危険な方法ですね」と指摘しました。(「グッド!モーニング」2023年10月2日放送分より)
大舘代表:「日本に(キノコが)大体1万種くらいあると言われる。そのうち名前が付いてるのが2000~3000種。きょうだって名前の付かないキノコがあります」「(Q.50年やってても、見分けるのは難しい?)分からない(難しい)毎年、毎年、分からないキノコがいっぱい出ます」
中には触るだけで毒に侵されるものもあり、危なそうなキノコはむやみに触ってはいけないといいます。
今年は猛暑や雨の量が少なかった影響で、本来であれば夏の時期に生えるキノコが遅れて大量発生しているため、特に注意が必要だといいます。
大舘代表:「今までは全然無かったね。やっとここに来て、少し気温が下がってきて、雨が降ったから、やっと出てきた感じ」「(Q.今年暑かったのは関係してる?)暑さがね(関係してる)キノコはあんまり暑いと出てこないから。温暖化が言われるようになってから、9月になっても夏のキノコが出てくる。その後に秋のキノコが少しずつ出てくる」
■演歌歌手が発見「オオシロカラカサタケ」
温暖化の影響でしょうか。毒キノコの生育エリアにも、変化が起きています。
先月、神奈川県茅ケ崎市の住宅の庭で撮影された「オオシロカラカサタケ」という毒キノコです。本来、九州でしか見られないはずの毒キノコが関東で確認されました。
発見したのは演歌歌手の小桜舞子さん。台風13号が通過した翌日の先月11日、近所の庭を見ると…。
小桜さん:「ティッシュか何かでも落ちているのかなって思ったら、もうキノコがすごく生えてて。小さいものではゴルフボールぐらいの大きさで、大きいものでハンバーガーやどら焼きくらいのサイズ。おっきいマッシュルームみたいで、おいしそうって思ってしまいました」
実際にマッシュルームと比較してみると、非常によく似ているのが分かります。小桜さんはインターネットで調べ、毒キノコの可能性に気付きました。
キノコ入門講座の大館代表は「キノコを採って食べたいというならば、知っている人(専門家)と一緒に行って見てもらうということですね。素人が図鑑片手に行くのは、もっとも危険な方法ですね」と指摘しました。