千葉県館山市は4日、市の依頼を受けて3日に同市洲宮の茂名川でスズメバチの巣の駆除に当たっていた業者の作業員がスズメバチに刺され、その後死亡したと発表した。
業者によると、作業員は50代の男性という。
市によると、巣は茂名川の土手にあり、近くには市道があるため、地元住民から駆除を求められていた。これを受け、市は市内の専門業者に巣の駆除を依頼。業者は3日午後1時45分ごろから駆除を開始したが、約10分後に作業員がスズメバチに刺され、意識を失った。作業員は市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。当時は防護服を着て作業をしていたという。
市は通行者の安全を確保するため、スズメバチの巣の駆除が完了するまで付近の市道を通行止めとした。
森正一市長は「亡くなられた作業員の方に心からご冥福をお祈りいたします。市としては、作業に当たられる作業員の方が安全を確保したうえで、「業務にあたられるよう改めてお願いしていきます」とのコメントを発表した。