子どもを自宅に放置したまま外出したり、車の中に置き去りにしたりする行為を児童虐待と位置づけて禁止する条例改正案が4日、埼玉県議会に提出された。
委員会などで審議された後、13日に採決される予定だ。同県議会事務局によると、可決されれば、放置や置き去りの禁止を明文化した全国初の条例となる。
各地で放置や置き去りによる悲惨な事案が起きていることを受け、県議会の過半数を占める自民党県議団が2018年施行の県虐待禁止条例の改正を求めて提出した。来年4月の施行を目指している。
改正案では、保護者や保育園職員などに対し、罰則規定はないものの、小学3年までの子どもの放置、置き去りを禁じる。小学4~6年の児童についても、放置や置き去りをしないことを保護者らの努力義務とする。県に対しても、市町村と連携し、危険な状況に置かれやすい待機児童をなくすよう求める。