美術大学の学生が課題で作っていた粘土を使った男性像にキノコが生えてきた。この映像にSNSで14万件以上の“いいね”がつき、「奇跡のアート」などと話題になった。
等身大の男性像に、ある奇跡が起きた。
男性像の喉からキノコが生えてきたのだ。
キノコが生えてきたのは、美術大学の学生が課題で作っていた、粘土を使った塑像彫刻だ。
この映像には、SNSで14万件以上の“いいね”がつき、「奇跡のアート」「芸術点高い」と話題になった。
作品を作った学生、ピエロ大好き人間さんは「前日までは何もなかったが、次の日学校に来たらいきなり生えていて、びっくりした」と話している。
専門家によると、生えてきたのは一夜茸(ひとよたけ)の仲間だという。その名の通り、一晩で大きくなるという。
なぜ、彫刻からキノコが生えてきたのだろうか。
千葉県立中央博物館・吹春俊光学芸員は、「『木製の骨組みが下に入っている』とのこと。それが分解されて腐り、そこから出たのでは。大事にするあまり、水をかけて保湿しすぎたのでは」と解説した。
芸術に舞い降りた奇跡の正体は、粘土が固まらないよう霧吹きをかけていたことで、骨組みの木が腐り、キノコが育ったということだ。
その後、キノコは枯れ、彫刻も次の制作のために取り壊したという。(「イット!」 10月20日放送より)