7月20日、神奈川県相模原市内のマクドナルドのある店舗が、地元の中学校を名指しし、同校のすべての生徒を「出入り禁止」にする旨の張り紙を掲げたとして、SNS上で議論を呼んだ。騒ぎを受けて店側は張り紙の内容を見直し、同月22日には張り紙の文面から中学校名は消えたが、なぜ同校は「出入り禁止」とされたのか。現地にてその実態を調査した。 「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みが 「店内での中学生の迷惑行為に関して、他のお客様へのご迷惑、店舗スタッフの身に危険を感じることがございます。つきましては、相模原市立A中学校生徒の方を当店、マクドナルド相模原○○店への出入りを禁止とさせて頂きます」(いずれも張り紙では実名)

相模原市内のとあるマクドナルドの入り口に、上記の張り紙が掲示されたのは今年1月13日のこと。そして7月20日にX(旧Twitter)で拡散されると、店の対応をめぐって大きな議論を呼んだ。 騒動があった相模原市内のマクドナルド店(撮影/集英社オンライン) 舞台となったマクドナルドは国道沿いにある郊外店で、出入り禁止にしたA中学校との距離はわずか300メートルほど。部活動や学校帰りなどに立ち寄りやすい場所にある。 一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。 実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。 店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
7月20日、神奈川県相模原市内のマクドナルドのある店舗が、地元の中学校を名指しし、同校のすべての生徒を「出入り禁止」にする旨の張り紙を掲げたとして、SNS上で議論を呼んだ。騒ぎを受けて店側は張り紙の内容を見直し、同月22日には張り紙の文面から中学校名は消えたが、なぜ同校は「出入り禁止」とされたのか。現地にてその実態を調査した。
「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みが 「店内での中学生の迷惑行為に関して、他のお客様へのご迷惑、店舗スタッフの身に危険を感じることがございます。つきましては、相模原市立A中学校生徒の方を当店、マクドナルド相模原○○店への出入りを禁止とさせて頂きます」(いずれも張り紙では実名)

相模原市内のとあるマクドナルドの入り口に、上記の張り紙が掲示されたのは今年1月13日のこと。そして7月20日にX(旧Twitter)で拡散されると、店の対応をめぐって大きな議論を呼んだ。 騒動があった相模原市内のマクドナルド店(撮影/集英社オンライン) 舞台となったマクドナルドは国道沿いにある郊外店で、出入り禁止にしたA中学校との距離はわずか300メートルほど。部活動や学校帰りなどに立ち寄りやすい場所にある。 一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。 実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。 店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みが 「店内での中学生の迷惑行為に関して、他のお客様へのご迷惑、店舗スタッフの身に危険を感じることがございます。つきましては、相模原市立A中学校生徒の方を当店、マクドナルド相模原○○店への出入りを禁止とさせて頂きます」(いずれも張り紙では実名)

相模原市内のとあるマクドナルドの入り口に、上記の張り紙が掲示されたのは今年1月13日のこと。そして7月20日にX(旧Twitter)で拡散されると、店の対応をめぐって大きな議論を呼んだ。 騒動があった相模原市内のマクドナルド店(撮影/集英社オンライン) 舞台となったマクドナルドは国道沿いにある郊外店で、出入り禁止にしたA中学校との距離はわずか300メートルほど。部活動や学校帰りなどに立ち寄りやすい場所にある。 一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。 実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。 店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「店内での中学生の迷惑行為に関して、他のお客様へのご迷惑、店舗スタッフの身に危険を感じることがございます。つきましては、相模原市立A中学校生徒の方を当店、マクドナルド相模原○○店への出入りを禁止とさせて頂きます」(いずれも張り紙では実名)

相模原市内のとあるマクドナルドの入り口に、上記の張り紙が掲示されたのは今年1月13日のこと。そして7月20日にX(旧Twitter)で拡散されると、店の対応をめぐって大きな議論を呼んだ。 騒動があった相模原市内のマクドナルド店(撮影/集英社オンライン) 舞台となったマクドナルドは国道沿いにある郊外店で、出入り禁止にしたA中学校との距離はわずか300メートルほど。部活動や学校帰りなどに立ち寄りやすい場所にある。 一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。 実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。 店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「店内での中学生の迷惑行為に関して、他のお客様へのご迷惑、店舗スタッフの身に危険を感じることがございます。つきましては、相模原市立A中学校生徒の方を当店、マクドナルド相模原○○店への出入りを禁止とさせて頂きます」(いずれも張り紙では実名)
相模原市内のとあるマクドナルドの入り口に、上記の張り紙が掲示されたのは今年1月13日のこと。そして7月20日にX(旧Twitter)で拡散されると、店の対応をめぐって大きな議論を呼んだ。 騒動があった相模原市内のマクドナルド店(撮影/集英社オンライン) 舞台となったマクドナルドは国道沿いにある郊外店で、出入り禁止にしたA中学校との距離はわずか300メートルほど。部活動や学校帰りなどに立ち寄りやすい場所にある。 一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。 実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。 店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
相模原市内のとあるマクドナルドの入り口に、上記の張り紙が掲示されたのは今年1月13日のこと。そして7月20日にX(旧Twitter)で拡散されると、店の対応をめぐって大きな議論を呼んだ。
騒動があった相模原市内のマクドナルド店(撮影/集英社オンライン) 舞台となったマクドナルドは国道沿いにある郊外店で、出入り禁止にしたA中学校との距離はわずか300メートルほど。部活動や学校帰りなどに立ち寄りやすい場所にある。 一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。 実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。 店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
騒動があった相模原市内のマクドナルド店(撮影/集英社オンライン) 舞台となったマクドナルドは国道沿いにある郊外店で、出入り禁止にしたA中学校との距離はわずか300メートルほど。部活動や学校帰りなどに立ち寄りやすい場所にある。 一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。 実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。 店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
騒動があった相模原市内のマクドナルド店(撮影/集英社オンライン)
騒動があった相模原市内のマクドナルド店(撮影/集英社オンライン)

舞台となったマクドナルドは国道沿いにある郊外店で、出入り禁止にしたA中学校との距離はわずか300メートルほど。部活動や学校帰りなどに立ち寄りやすい場所にある。 一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。 実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。 店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
舞台となったマクドナルドは国道沿いにある郊外店で、出入り禁止にしたA中学校との距離はわずか300メートルほど。部活動や学校帰りなどに立ち寄りやすい場所にある。
一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。 実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。 店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
一部報道によると、昨年度から同校の生徒がたびたび店内で騒ぐなどの迷惑行為を繰り返していたとして、店から学校へ複数回、改善を求める連絡があったという。
実際にX(旧Twitter)にも、A中の生徒について「試験期間に近所のマックやサイゼに現れて、大声でしゃべる」「注文せずにお弁当を持ち込むやつもいる」といった書き込みがあがっており、近隣店舗に出入りしていた中学生たちは長期間にわたって利用客に迷惑をかけていたことがうかがえる。
店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
店に貼られた張り紙(読者提供) 今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
店に貼られた張り紙(読者提供)
店に貼られた張り紙(読者提供)
店に貼られた張り紙(読者提供)

今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか? 荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
今回のSNSでの騒動を受け、マクドナルド側は張り紙の内容を見直し、7月22日に張り紙は学校名を伏せた文面に書き換えたのだが、そもそもマクドナルドは該当生徒だけでなく、なぜA中学校の生徒全員を出入り禁止にしたのか?
荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
荷台に三段シートを付け、旭日旗をぶら下げた改造自転車 同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
同店の常連客の男性(50代)はこう語る。 「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
同店の常連客の男性(50代)はこう語る。
「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。 もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。 さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「僕は家が近いから、ほぼ毎日ここのマックにコーヒーを飲みにくるんだけど、A中の生徒が出入り禁止になったのは一部の不良グループのせいじゃないかな。夕方になると、A中の制服をきたヤンチャっぽい子たちがきて『ギャハハ』と大声で騒いだり、イスに足を乗せて寝そべったりしていて本当にマナーが悪かった。
もちろん何度か店員さんに注意してもらったんだけど、そのときも無視したり『別にこのくらいいいじゃん』と反論していて、まったく聞く耳もたずって感じ。
さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」 A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
さすがに『注文しないで居座る』とか『弁当を持参する』なんてことはなかったと思うけど、一部の子たちが迷惑行為ばかり繰り返していたから出入り禁止になったんじゃないかな。例の張り紙が貼られたときはホッとしたよ」
A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。 近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
A中に通う男子生徒(3年)も「出禁になったのは一部のヤンキーグループのせい」と怒りをあらわにする。
近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン) 「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン)
近隣の小学校の看板、真面目な生徒も多くいるという(撮影/集英社オンライン)

「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。 そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「塾帰りによくあそこのマックに行ってたんですけど、『出禁』になったことで本当に迷惑しています。店内で食べていると『すみませんが、A中の生徒さんのご利用はご遠慮していただいてまして…』と追い出されるようになってしまったので、テイクアウトしかできなくなって…。
そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」 A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
そもそもマックで悪さしていたのはヤンキーグループだけ。なかでもピアスを付けている3人組がヤバくて、そのうちの2人は、茶髪でガタイもいいんです。校則では『学校帰りの買い食い』は禁止されているのに、アイツらはお構いなし。学校帰りに制服のままマックに行って、大声で話したりソファに寝転んだりして、やりたい放題でした」
A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。 「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
A中には複数のヤンキーグループが存在しているというが、なかでもこの3人組は”札付きのワル”として知られているという。男子生徒はこう続ける。
「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」 付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「これは友達がたまたまアイツらと居合わせたときに起きたんですけど、マックの厨房に勝手に入って、揚げたてのポテトフライを盗もうとしたんです。もちろん店員さんに見つかって警察に通報されましたが、そのときもヘラヘラ笑っていたそうで…。ああいう一部の不良たちのせいで、なんでこっちが迷惑しなきゃいけないんだよ!って言ってやりたいです」
付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン) 利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン)
付近のコンビニ前の路上には吸い殻が多く捨てられていた(撮影/集英社オンライン)

利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。 「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
利用客に話を聞くうちに浮き彫りになった「ヤンキーの存在」。となりの地区の中学校出身の男子大学生(20代)も「相模原のなかでもA中はかなり荒れていた」と振り返る。
「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」 「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「僕が中学生のころは『絶対にA中には近づくな』『A中のヤツと関わったら終わり』と言われるほど、ヤンチャな学校でした。それこそ『改造自転車』に乗ってる人も多くて、ハンドルの部分を曲げていたり、後ろの荷台に三段シートを付けて、旭日旗をぶら下げていましたね。なかには原付バイクを無免許運転する人までいたし、僕の友達もA中の近くを歩いていたら、いきなり茶髪のヤンキーに殴られたと言ってました。今はわかりませんが、当時、A中に関してはヤバイ話しか聞いたことありません」
「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「竹槍マフラー」をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ 7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。 祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
7月23日、4年ぶりに「地元の祭り」が開催されるとあって、街は多くの人たちでにぎわっていた。会場付近のコンビニでたむろしていた、ヤンチャそうな見た目をしたA中の生徒の一人は、「マックの件については知らない」と答えつつも、同校のヤンキー事情について話してくれた。
祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン) 「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン)
祭りにたむろする地元の若者たち(撮影/集英社オンライン)

「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。 あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「今から7、8年前までA中にはたくさんヤンキーがいたし、遊びも派手だったと聞きますけど、僕らはぜんぜん大したことないっすよ。ふだんの遊びといえば、山梨県の近くの『藤野』って地域の山に捨ててあるバイクを拾って、それを改造バイクにするくらいですかね。ナンバープレートを取って『竹槍マフラー』(竹槍のように長い改造マフラー)をぶっ刺すとめっちゃカッコイイんすわ。
あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」 どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
あと、よくやってる遊びが『バビロン鬼』。バビロンは警察のことなんですけど、わざと『不良たちがうるさくて迷惑してます~』って110番して、パトカーが来た瞬間にみんなでバイクに乗って逃げるんすよ。あっちも必死になって追ってくるんで、あの『捕まったら終わり』っていうヒヤヒヤ感がクセになるんです(笑)」
どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。 「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
どうやら迷惑行為をおこなっているという“自覚”はないようだ。いっぽうで、祭りにきていたA中の生徒のなかには「ヤンキーへの不満」を口にする者も少なくなかった。同校の男子生徒(3年)もその一人だ。
「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。 この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「もともとA中は不良がたくさんいる『ヤンキー中』として知られていたので、地元ではわざわざ遠くの私立中学に進学する子も何人かいました。実際、今でも月に1回くらいはトイレでタバコを吸ってるのが見つかって、職員室に呼び出しを食らってるヤツも見かけますし…。
この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」 このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
この前なんて、廊下でヤンキーが知らない子の上履きを投げていて、それが僕に当たったので持ち主に返してあげたら『はぁ? お前なにやってんの?』とからまれたんです。僕も頭にきて掴み合いのケンカに発展してしまって、先生に呼び出されて反省文を書かせられました。早くマトモな高校に進学して、ふつうの学生生活を送りたいです」
このような声に対して、学校側はどう考えているのか? A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。 店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
このような声に対して、学校側はどう考えているのか?
A中の副校長は8月2日、集英社オンラインの取材にこう答えた。
店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
店内に貼られていた張り紙(読者提供) 「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
店内に貼られていた張り紙(読者提供)
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「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」 今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「同校の生徒が出入り禁止になったことは聞いていましたが、今回SNS上で騒動になるまで、店に張り紙が掲示されていることは知りませんでした。また、迷惑行為の内容につきましても、『大声で騒いでいた』としか把握しておりませんし、タバコの件や店でのポテトの窃盗未遂、バイクの件についても把握しておりません。すでに該当生徒に対しては、『店の使い方やマナーを守るように』と生活指導を行いましたが、プライバシーの配慮もあり、詳細については控えさせてもらいます」
今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
今回の”マクドナルド騒動”は氷山の一角なのだろうか。学校側にはさらなる対策が求められる――。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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